monsan

漂うように生きていく

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漂うように生きていく

最近の記事

始末

卵が先か 鶏が先か 始まりが先か 終わりが先か 終わりの始まり 始まりの終わり 終わりを描きながら 始まりを考える どう死にたいかを想像する時 どう生きたいかを問うている どんな生き方をしたいか考える時 どんな死に方をしたいかへ繋がっている 終わりを見つめすぎると 恐怖や不安に 引っ張られる 始まりを意識しすぎると 膨大な選択肢に 阻まれる 考えないことが 安寧への道 保留も一つの道 始めたことは 後悔するより 楽しみたい 終わ

    • 邪念

      感情の逃げ道を探す 頭の中での問答は 堂々巡りで 埒が明かない 他人の期待を 勝手に想像 妄想上の期待は どんどん膨らんで 達成できない 自分を蝕む 架空の感情を 作り上げ 理想の自分を 砕いていく 追い詰めるのも 許すのも 自分次第なのに どうして 苦しめてしまうのだろう 焦りも 憂鬱も 不安も 役に立たないのに そこから どう動くかが 大切なのに 目を逸らして 道草したまま 本筋に戻れない ひとまず全てを放棄して

      • 桑楡

        眠る前には 翌日やりたいことが たくさんあった わくわくしていたし 楽しみでもあった 目覚めると 全てが白紙に戻る 昨日の自分は どこへ行ったのか 24時間は どこへ消えたのか いつも不思議に思う 夕焼けが眩しい 綺麗だと思う 同時に 夕陽に 責められている 気分にもなる もうすぐ 月が迎えに来る 今からできることを 数えよう

        • 酉月

          変化の1ヶ月 新しい一歩を踏み出した スポーツから感動をもらった やりたいことが叶った 前進しているか 不安になる日もあった 疎遠になった関係もあった 世の中に恐怖した時もあった 外側も内側も 大きくうねった日々 正解や正義を求めた 縋りたいけれど 答えはどこにもない 自分の信じた道を 歩くしかない 他人と比べる必要もない 自分の歩幅で進んでいく 揺らいだときに 思い出そう

          茜色

          改札を抜ける 目の前には 真っ赤な夕日 線路が 太陽に向かって 延びている 空のグラデーションは 一瞬の出来事 少し歩くと 辺りはすっかり暗くなる 気温は夏なのに 流れる色に 秋が混じる 夕日を 物悲しく感じるのは 季節柄か 心情の投影か 少しずつ 確実に 次の季節がやってくる

          門外

          懐かしい場所 思い出の土地 慣れ親しんだ処 変わらずに そこにある 郷愁を感じるが 違和感がある もうここに 居場所はないと 言われているような 追い出されはしないけれど 歓迎されていないような 不思議な感覚 悲しくて 寂しくて 切なくて 身体が沈んでいく 新たな空間に出逢う 過渡期だろうか しばし 感傷に浸ろう 感情を 満喫しよう

          疼痛

          僅かに動くだけ 笑うだけでも 痛くて苦しい 普段 なんの支障もなく 動けることが 不思議に思える およそ600の筋肉 バランス良く使うのは 至難の業 日常の あらゆる動作は 無意識に行っている 特定の筋肉を意識すると 途端に 動きがぎこちなくなる いつも使わない部位が 悲鳴をあげる 自分の身体は 指令通りに 動いてくれない まだまだ 知らないことばかり

          択一

          会いたい人に会う 気持ちも 行動も シンプルなはず 情報過多の現実に 惑わされる 我慢や辛抱とも 少し違う 自分の感情に アクセルとブレーキを 同時に踏んでいるような 進みたいのに 止まりたい 矛盾した思考に 苛まれる 堂々巡りから抜け出せず 疲労だけが 蓄積する 心を見失ってしまう いつまで 闘わなければ ならないのだろう いつになったら 会えるのだろう

          資性

          聖人とも 君子とも 程遠いことは 知っている ただ こんなにも 欠落しているとは 思わなくて 優しくあれないことに 失望する 自分を 過大評価していた これが 本性なのだろうか 目を逸らしたくなる 初心にかえろう 謙虚になろう 心を整えよう

          爆速

          非日常に誘われる 壮大な映像 次から次へと 破壊される車 繰り広げられる カーチェイス ド派手な カースタント 笑みが溢れる シュールな場面 散りばめられる “ファミリー”愛 歴史があるからこそ 胸が熱くなる 登場人物 もう観ることはできない 仲間の演出 興奮冷めやらぬ エンドロール 完結の寂しさはあれど 次回作が待ち遠しい

          好感

          顔も知らない 声も聞こえない だけど 確かにいる 画面の向こう側 それぞれの毎日がある それぞれの生き方がある それぞれの書き方がある 文字で表現される人となり 文字で訴える感情 文字で見える思考 十人十色 世界の映り方を 体験できる あなたの時間を 分けてくれて ありがとう 応援してくれて ありがとう 反応してくれて ありがとう あなたへ 最大の感謝を送ります

          処暑

          厳しい暑さが 通り過ぎる 夏休みの終わりが 見えてくる 終わってしまう寂しさと 友達に会える嬉しさと 残った宿題の絶望と たくさんの記憶が蘇る 早起きして参加したラジオ体操 天気を確認しながら行ったプール 最後にまとめて書いた日記 当時は嫌々していたことも 今となっては 懐かしい思い出 現在の出来事も 未来の自分にとって 大切なものになる 楽しんで 悩んで 進んでいこう

          蝉騒

          2回目の 水瓶座満月 8月は いつの間にか 下旬に突入した 蝉の声は そろそろ聞き納め 夏の音が 少しずつ 小さくなっていく 目の前の日常は 穏やかだ それなのに 心がざわつくのは なぜだろう 心が揺れるのは どうしてだろう 何かが足りない でも 足りないものが 分からない 探そうとすると 遠ざかってしまう 見つかる時を そっと待とう

          交換

          世界は あなたに どう映っているのだろう 入れ替わってみたくなる あなたには 何が見えますか 何が聴こえますか 何を考えていますか 何を感じていますか 自分の感覚しか知らない 考え方も 生き方も 無意識に固定される だから 知りたくなる 見たくなる 聞きたくなる あなたの世界を 教えて

          衝突

          やけに人と接触する日 自分の不注意か よろよろ歩いていたのか 誰も彼も 急いでいたのか 疲れていたのか 真相は分からない 自分も含め きっとそれぞれ 事情がある それにしても 不思議な日 道を譲ろうとしても 動きがシンクロしたり 避けたつもりが 避けきれなかったり 色々が重なった日 そんな日もあっていい ゆっくり休もう

          習得

          世界は 未知に溢れている 昨日 分からなかったことが 今日分かる 昨日 知らなかったことを 今日知れる 昨日 できなかったことが 今日できる 生きるとは 新しさに出会う 連続なのかもしれない まだ上辺だけ 充分な理解は もう少し先 楽しさ 喜び 感動を 忘れずに 進んでいきたい