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うらやましかった

いまのセフレは、わたしと関係をもつ前、
わたしの先輩2人を弄んでいた。


もうその2人は遠い場所にいるから、
セフレと会うことはそうない。
わたしは、2人からキミとのことを聞いていた。

2人がいなくなってから
キミと仲良くなった。


わたしとキミが
こうなることは最初からわかっていた。
というよりかは、こうなることを望んでいた。

わたしがキミとの関係を望んだのは、
キミが許容範囲の人だったから。
割りきれる人だって知っていたから。


だけどいちばんは、

憧れだと思ったお姉さんたちが
キミのことをすきだったから。


婚約者と別れるほど
キミのことをすきだったから。
キミの近くにいるために引越しを考えるほど
キミのことをすきだったから。
キミの近くに引越すために仕事を探すほど
キミのことをすきだったから。


素直にうらやましかった。
いまの生活を全部捨ててまで、
すきになれる相手がいることが。


だいすきだった元彼でも、
彼のそばにいるために仕事と生活と夢を
捨てることは抵抗があった。

だから、
わたしもそんなにもすきになれる相手が
ほしいと思った。


憧れのお姉さんたちが
そんなにもすきになった相手。

知りたいと思った。
すきになりたいと思った。
すきになれると思った。


だけど、なかなか
すきになれそうにない。


なんでかなあ、

すきになりたかったんだけどな。

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