日記を書こう 9月15日~9月21日
9月15日(日)うちの町のお祭り2日目だが、あいにくの雨で普段のお祭りの行事や囃子屋台巡演ができないようだ。伝統のあるお祭りで、神社での舞楽は一子相伝で伝承された古代舞を披露し荘厳で見ごたえがある一方で、囃子屋台は三味線や太鼓、笛を子供たちや町衆が担当し、舞台上では、流行歌やアニソン、演歌などの曲が流れ、曲に合わせて踊りが始まる。トラックに作られた屋台を運行して、町中をねり歩き、途中で踊りや演奏を披露するのがいつもの巡演の模様だ。少子化や、時代の変化もあり囃子屋台をだすことが難しくなっている地区もあるが、町が一体となって盛り上がるのはこの祭りなのだ。
9月16日(月)お祭り最終の3日目、晴間が見えてやっと祭りができそうで、夕方観に行く。露店でビールや焼き鳥を買って腹ごしらえをしてから、奴行列や囃子や提灯屋台を観に行く。今年は囃子屋台は当番の町から6つでた。町民やこの日にあわせて帰郷して参加する人も、観光客、海外からの客、町で働く外国人、みんなでフィナーレを飾る囃子屋台の競演を楽しんでいるようだ。今年は最後にCreepy Nutsの曲に合わせてみんなで踊った。さながらライブ会場にいるようだった。
9月17日(火)明日から青森に旅行にでるので、夫の食事の用意をしておく。カレーや野菜炒めやサラダなど作って、タッパーに入れておく。後は旅行の準備をする。青森は初めてで一人で恐山までマイカーで行く。県内でも遠出のドライブは一人ではしないので、無事に着くのかドキドキだ。宿は予約サイトで予約済だし、ある程度のスケジュールと場所の確認はした。
9月18日(水)あまりにも緊張しているのか4時に起きてしまった。高速は使わず、一般道路で行くので時間はかかるので、早めに弘前に向けて出発する。途中いろいろ戸惑いながらもどうにか津軽藩ねぷた村に着く。ねぷた祭りの歴史やねぷたのことを展示で学んだり、津軽三味線の演奏を聴いたり、太鼓をお試し体験したりする。一人でもなんだか楽しかった。遅めの昼食をとるため、移動して駐車場を探す。立体駐車場も久しぶりでまたドキドキだ。マップに案内され、お目当てのレストランまで歩く。奮発して青森らしいホタテやマグロの定食を頂く。今日の宿泊予定の十和田湖に向けてドライブする。途中の道路は狭く、工事中で何度も停止があったり、くねくね曲がった山道なのでひやひやしながら走行した。少し早めに着いたので奥入瀬渓流の出口の子の口まで行き、数分、奥入瀬渓流の遊歩道を歩いてみる。暗くならないうちに宿に行き、チェックインして、近くのホテルの日帰り温泉に行く。ベッドに付くと疲れもあり、すぐ寝入ってしまった。
9月19日(木)早めに起きて十和田神社まで歩く。熊注意の看板を横目に、こわごわ歩き、参拝してから、十和田湖のあたりを散策する。恐山に行く途中、大石神ピラミッドやキリストの墓がある村に寄る。人気があるようではないが、私の前に一組の旅行者があり、知ってる人は知ってる場所なのだろう。恐山に着くとはるばる無事に着いたことに感動した。ナビがあればこそだけど、自分の中では凄いことなのだ。霊場である恐山は火山ガスの硫黄の臭いがして、草も生えない岩場が荒涼と続き地獄を表し、カルデラ湖の白砂の浜は極楽になぞられている。小石を積んだ盛りに沢山の賽銭が置かれ、お堂や地蔵様を参拝して回る。無料の温泉小屋に入ると凄い硫黄の温泉だ。宿坊に泊まり、宿坊の温泉にも入った。玄関ホールでうろうろしていると、住職と女性の外国人がいて、明日のバスの時刻が分からないらしく、私に話しかけてきた。外国人の方は日本語は通じないようである。恐山の宿坊にもう4日も滞在して、外で瞑想しているらしい。どこにいきたいのか尋ねると、comtemporary art center というが、青森が初めての私にはよくわからない。三内丸山遺跡なら行く予定なので乗せていくよというが、青森美術館(近くにあるため)ではないらしい。たまたま居合わせた男性の方にも聞いてみてもよくわからず、結局夫婦でバスで移動している男性の方が一緒に移動してはという話になった。妻に聞いてみないというので、明日の朝もう一度話をすることになった。
9月20日(金)朝6時半、地蔵殿で祈祷と本堂で法要してもらうため朝のお勤めに参加する。こういうのは初めてだ。祈祷では願い事を、法要では亡くなった父や先祖や夫の両親の供養をお願いした。昨夜の外国人の方やご夫婦と再度お話した。早めに出発しようと思っていたが、彼女が9時半がいいらしく、どこにいきたいのか不明だが、青森駅までわたしが送ることになった。時間があったので、また温泉小屋に入ってから青森駅目指して出発した。青森駅に着いてから、彼女からチラシを渡された。どうやら彼女はアーティストで、恐山に影響された作品制作に携わり展示が開催されているらしい。彼女からメルアドをもらい、握手して別れた。つたない語学力しかない私と日本語が分からない彼女だが、どうにかなったことに安堵し、不思議な縁を感じた。三内丸山遺跡に行ったあと、また十和田湖に戻った。途中の奥入瀬渓流館によって散策したり、車で滝を観に行ったりしたあと、一日目の宿に再度チェックインした。近くの日帰り温泉に行った後、宿で手作り果実酒を頂いた。
9月22日(土)朝から雨が降っていた。どうやら各地でひどい雨で警報
もでているようなので、朝ご飯を食べると直ぐ出発した。危ないことに反対車線にでてしまうことがあり、運よくあった空き地に車を停めて待ち、車と接触事故になることもなく走行できた。神様へのお願いが効いてるのかもしれないが、気をつけねばと思う。雨も風もだんだん強くなる中、休みながらもどうにか自宅に到着した。安心したのも束の間、もしかしたら避難になるかもと言われ、身支度を準備しておく。自宅前の用水路も危ない感じだし、近くの川もかなりの水量なので、降り続いたら危ないだろう。明日までもつかなと思いながら、疲労感もあり寝床についた。