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take_kuroki
じっくり理解しよう
現代の生活においては、日々、大量の情報を浴びることになります。
その中には、人目を引くために過激な表現が使われたり、
発信者の意図により、恣意的に切り取られた内容が
含まれることもあります。
短時間で大量の情報に接していると、「本当にそうなのか?」
を考える余裕がなくなります。
その結果、「へぇ」「やだな」といった短い反応で
済ませるようになってしまいます。
これは、胃の許容量を超えて食べ物を摂取するのと
同じような状態と言えます。
食べ過ぎれば胃の調子が悪くなるように、
情報の取り込みすぎにも弊害があります。
食べ過ぎの場合は体感できますが、情報過多はわかりにくいです。
放っておくと、いつの間にか、情報をじっくり理解しようとせず、
表面的な反応で済ませる癖がついてしまいます。
「咀嚼」も「鵜呑み」も、本来は食べ物に関する表現ですが、
物事や情報の受け取り方を表現する際にも使われます。
鵜呑みにした食べ物が消化できないように、
鵜呑みにした情報も自分の血肉にはなりません。
自分の言葉で説明したり、自分の考えを言語化したりすることで、
しっかり理解できるようになります。
よく噛んだ食べ物が体の栄養になるように、
じっくり咀嚼した情報は確かな知識となります。
まずは、自分の人生には関係ない情報へのアクセスを減らし、
必要な情報にしっかり向かい合いましょう。
表面的な理解で済ませられないような、
自分にとって貴重な情報のために時間を取りましょう。
このようにして得られた情報は、
生活の改善や自己成長につながっていくはずです。