ロックバランシング
ロックバランシングの写真をネットで見ました。
こんなことができるんだとびっくりしました。
ロックバランシングとは、石を絶妙なバランスで積み上げていくものです。
手軽な遊びとして楽しめますし、アート作品として取り組めます。
必要なのは石だけですが、自然が相手なので、思うようにはいきません。
絶妙なバランスで石を積み上げるので、
風が吹いただけで崩れることもあります。
ロックバランシングの達人は、石を積んでいく中で
<コントロールできないことに感情を向けるのは、時間とエネルギーの無駄>
だと知ったそうです。
せっかく積み上げた石が一瞬で崩れると、
「写真を撮っていなかったのに!」と負の感情が出てきますが、
崩れたものはどうしようもないですし、
風を止めることはできません。
そこで怒ったり、悔しがっても何も生まれないのです。
もう一度やり直す、別の石を探すなどといった具体的な行動をしないと、
状況は何一つ変わりません。
石を積めるようになるだけでも、相当な忍耐力が必要になりそうですが、
<思い通りにいかないことに、一々苛立たないための訓練>としては
素晴らしいものだと言えそうです。
人生において、全てが思い通りになることはないし、
自然だけでなく、人間が相手の場合でも、コントロールできないからです。
なお、どんなにカッコよく石を積んだとしても、
最後に崩して元に戻すのが、ロックバランシングのマナーです。
「この儚さがロックバランシングというアートの本質」とのことです。