0.自分が幸せになれる方法を知っている人は最強だと思う
「ももちゃんは、結婚できなそうだよね。」
28歳。仕事に夢中で毎日終電で帰宅していた私に対して、仲の良い同僚から何気なく言われた一言。
それに対して、私はハッキリ思ったことがある。
(いや、絶対できるし)
なぜか分からないけれど、ものすごい自信があった。
「今は仕事に夢中だけど、私は絶対に素敵な男性と結婚できるし、その人と絶対に幸せになれる。」
だから、その同僚にもハッキリそう言った。落ち込んだり、自信を無くしたりもしなかった。
「私のこと、何にもわかってないな〜」そう思った
それからすぐ後に、びっくりするほど理想的な男性に出会い、1年半付き合い、結婚した。そして今、とっても幸せだ。
なぜ私は結婚できるし、それで幸せになれるという自信があったのか。
理由はいくつかある。
自分の理想の夫婦像がハッキリみえていた
私の両親はとても仲が良い。何をするにも一緒で、料理・掃除・ちょっとそこまでの買い物も、いつも一緒にしていた。喧嘩をしている様子も見たことがない(子供の前で見せていなかっただけかもしれないが)。そんな様子を見ていて、私にとっての理想の夫婦像というのがはっきりイメージ出来ていた。
心を開いて全てをさらけ出せる存在は、恋人だと知っていた
「素」でいられることはとっても重要だと思う。私が「素」でいられる相手は、家族でも友人でもなく、恋人の前だけなんだと、18歳で初めて恋愛をした時に気づいた。
自分以外の人(恋人)と時間や物事を共有する事がこんなに楽しいのかと初めて思えた。それに気づいてから、私にとって「恋人」という存在が自分の人生において、最も重要なものになった。
自分の絵を褒められるより、仕事で認められるより、友人とおしゃべりするより、恋人と一緒にいる時間が一番幸せを感じられる。それを自分でハッキリと理解していた。恋人の存在は、私の幸せには必要不可欠!そう理解していたから、何が何でも結婚はしたいとおもっていた。
恋愛に対して、100%自分の意思で意思決定をしてきた
私は、恋愛や結婚において、両親や友人の意見に流されることなく、100%自分の意思で、自分の心の声に正直に物事を決めて来た。
1章の人生の棚卸でも書いたのだが、私の両親は、進路にはとても厳しく、「仕事」に対して、私は自分の心の声に忠実に意思決定を32歳までしてこなかった。それはどういうことかというと、「自分の意思で100%意思決定をしたことに、失敗したり成功したりして来なかった。」ということ。
グラフィックデザインの仕事をしていた頃、自分以外の誰かの意思で仕事を進めることが多く、プロジェクトが成功しても失敗しても、それは自分の意思とはあまり関係ないところで起きていた。だから、自分のデザインにいつまでも自信がもてないでいた。
一方、恋愛はというと、意外なことに両親はものすごく寛容だった。両親はとても仲が良く、毎週のように映画や食事、旅行に行くほど。そのためか、18歳の浪人時代に初めて彼氏が出来た時も、「勉強に支障が出るから別れなさい!」なんてことは言わず、「ここのお店美味しかったから行って来たら?」とおすすめのデートスポットを教えてくれたり、帰りが遅くなったり、外泊したり、家に呼んだり、ましてや泊まりがけで地方に旅行へ行くことも咎めなかった。
そのおかげで、私は自由にのびのびと恋愛をすることができた。それは同時に、多くの失敗もできたため、自分の恋愛観が着実に形成されていった。
私が持てた唯一のブレない意思は、恋愛だった
仕事では、意見が食い違った時、自分が折れることが多かった私も、恋愛に関しては確固たる価値観が成立されていたため、何が起きてもブレない意思があった。
大学3年生の時、6年付き合った彼氏と別れ、すぐ違う人と付き合うことになった私。実は浮気をしてしまったのだ。それが原因で、(他にも色々な原因はあったけど)親友と大喧嘩をしてしまった。その時、仲が良かった友人たちからも私の自分勝手な行動を批判された。(100%私のワガママで、私が悪いのだが)
もう二度とこんなことはしないと宣言しないと、親友たちとは仲直りできない状況だった。
でも私は、二度とこんな事はしないと言い切れないし、そんな約束はできない。と、自分の価値観を押し通してしまい、そのまま親友とは縁が切れてしまった。ひどい話だが、当時はまだいろんな恋愛をしてみたくて、一人の人しか付き合ったことが無いのに今後2度と浮気しないなんて言い切れなかった。
あんなに仲が良かったのに、卒業まで口を聞くこともなく、その後10年連絡も出来なかった。
基本的に争いが嫌いな私。普段は空気を読んで、みんなが嫌な思いをしないように考えて生きる平和主義なくせに、恋愛のこととなると、信じられないくらい我が強く、自分勝手な上、ブレないし、両思いの大好きな人さえいれば、周りに友達がいなくなっても大丈夫というように、自分が幸せな状態でいられる方法を理解してそうなるような道を選んでいたのだ。いわゆる恋愛至上主義。
また、仕事では、自分を甘やかすことができなかったくせに、恋愛では自分を甘やかし続けて来た。
浮気をしても、「自分がしたくて我慢できなかったんだからいいよね。」と、周りに何を言われても自分は自分を許せていた。
その代わり、浮気をされて初めて、自分が以前したことは相手をこんなに傷つけていたのか。。。と身にしみてかなり反省をした。でも、過去に自分もした経験があったので相手の気持ちもすごくよくわかった。
こういう経験を繰り返すことで、「浮気」という事象について色々な側面で考えられるようになった。こうやって価値観って作られていくんだなぁと客観的に自分を見れたりもしていた。
自信とは
自信とは、人の意見に流されず、自分で意思決定をした出来事に誠実に向き合った上で、成功や失敗を積み重ねるなか、付いてくるものだと思っている。それを続けると、自分の軸や価値観が形成されてきて、こうすればうまくいきそう。という感覚が研ぎ澄まされてくる。
私が過去仕事に対してそういった感覚が得られなかった反面、恋愛では自信(自分が恋愛で幸せになれる自信)があったのは、18歳から恋愛に対しては100%真剣に向き合って来た証拠だとおもう。ここでいう、真剣に向き合ったというのは、好きな相手にではなく、自分に対してだ。
私の恋愛は、相手がどうこうではく、自分がどうしたいかが優先で、それでもお互いがストレスない状態でいられる人とうまくいくとおもっていた。
だから、そんな私に振り回された人には色々迷惑をかけたり、嫌な思いをさせたのも事実。ごめんなさい。
さて、
私の恋愛に対する考え方、向き合い方を知ってもらった上で、第二章を始めたいと思う。
第二章:二人のこと〜出会いから結婚までの物語〜 はじまりはじまり!
「春のてとてと」Illustration by marioogo
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