【12/7開催レポ】クリエイティブカンパニー”NAKED”大屋氏『WEB動画から考える、コミュニケーションデザイン』講座 @マムズラボカレッジ
マーケティング・クリエイティブ領域に携わる方に向けたスキルアップ講座「マムズラボカレッジ」。
第7回目は、空間全体を演出するプロジェクションマッピングや映像技術で国内屈指のクリエイティブを誇る”NAKED”大屋友紀雄氏による、『WEB動画から考える、コミュニケーションデザイン』講座でした。
会場は、六本木にあるマムズラボのセミナールーム。デザイナーやWEBメディア運営をされている方など、Webを中心としたクリエイティブに携わっている方々にご参加いただきました。参加者の簡単な自己紹介のあと、講義が始まりました。
まずは、Nakedの手がけた過去作品の動画を解説付きで見せていただきました。創業期、テレビドラマのタイトルバック制作から始まり、NAKEDの代名詞ともなった東京駅舎のプロジェクションマッピングのほか、水族館、遊園地、ビルやレストランなど様々な空間を、最新の映像技術を用いてデザインされています。
こちらは見せていただいた映像の一部です。最新技術を用いた映像を投射し、歴史遺産である二条城に、見る人の感情を揺り動かすような演出がなされています。
後半は技術の進歩や時代の変化に伴って、メディア体験が変化していることについての講義です。
例えば、カラオケはなぜ昔ほど流行らなくなったのか、スマホが無い時代は人はどう行動していたのかなど、数々の事例や分析結果をあげながら、説明していただきました。
そして、大屋さんがとらえる”動画”について、様々な角度からお話しいただきました。
視覚で直接とらえるため視聴者の想像力が不要であること、視聴者に時間・聴覚・場所を要求する性質があることなど、不自由性を持つメディアであることを前置きし、WEB動画をどのように創作していくかをご説明いただきました。
情報爆発が発生している現代IT社会において、ユーザーに情報を見つけてもらうための考え方や、ファンの増やし方などを自社事例に基づいて解説。動画マーケティングの前に、自社情報のコミュニケーションインフラを整えることの重要性についても、お伝えいただきました。
また、クライアントを説得するための手法として「生活者の認知獲得プロセス」や、バズの成立についてを解説。バズ=<ロジック×整理×仕掛け>で成立することを前段に、バズマシーンの異名を持つ栗林和明さん(CHOCOLATE inc.)が博報堂時代に発表した”バズの80の切り口”チャートや、ユーザーの承認欲求に従いつくられるコンテンツ事例などを用い、認知獲得プロセスに刺さるバズについてをお話いただきました。
大屋さんの言によれば、2006年から発生した情報爆発の結果、面白い動画を作ってもバズるのは宝くじを引き当てる確率だということ。
また、動画は消費者に伝わりやすい性質を持つコンテンツであるはずが、結局、宣伝枠を購入せねば見てもらえないという不条理に対しては、下記のようにおっしゃっていました。
コンテンツをつくり、それを伝えるコミュニケーションインフラを持ち、制作したコンテンツをお届けに上がれるオフラインの場を持つこと。そして、コンテンツの伝達をオフラインで続けていくことが、必勝パターンの一つではという見解を述べられ、講義が終了しました。
ご参加いただいた方からは、
「構成が分かりやすく、あっという間に時間が過ぎました」
「マーケティングにおいて、動画の性質を踏まえながらどのように生かすべきか、とても参考になりました」
との声を頂きました。
次回の「マムズラボカレッジ」
マーケティング・クリエイティブに携わる方のために開催される「マムズラボカレッジ」。皆さんの”知りたい!””実践に生かしたい!”気持ちにお応えすべく、次回以降も様々な企画による講座を実施します。
ご参加希望の方は、Peatixの専用ページをフォローいただき、個別の講座ページより各回にお申し込みください。
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マムズラボカレッジ事務局
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