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エッセイ✿振り返って、前を向いて

久方ぶりに、動画編集を終えて、一息ついている。
自分の声は毎日聴いているけれども、マイクを通した声は少し違うように聴こえた。

本当に小さなことだけれども、数か月前の自分の声は、どこか落ち込んでいるように聴こえた。
それが嫌で、動画を撮るのをやめて、休む時間を作った。
動画は半永久的に残る。
動画サイトが無くなったり、自分の手元からデータが無くならない限り、残り続ける。
それはとても素晴らしいことだけれども、恐ろしいことでもある。

どうせ残るのならば、元気が溢れて、腹から声を出している…そんな私を残し続けたい。
人の記憶に残るのなら、そんな私でありたい。
ここに残すのならば、温かい言葉を紡げる私でありたい。

今の私なら、きっと出来る。
何故かは分からないけれど、そんな確信で満ちている。
簡単に言葉を放り投げることが出来る場所から離れて、ゆっくりと自分が何を発信したいのか分かったからだろうか。
周囲の環境が変わったからだろうか。

もっと根本的な、自分の心の奥底にある考え方が塗り替えられたからだろうか?

人に優しくするがあまり、自分を蔑ろにしていた生活をこの数年間送っていた。
その優しさが誰かのためになったか、と聞かれると…自信はない。
ただ、自分がそうしたいから、そうした。
それだけ。

でも、一番近いのは、世界で宇宙で誰よりも、私。
その私に対して、優しくなければ、いつか息が詰まってしまう。

人に優しい自分でいたい。
人の役に立てる人生を歩みたい。
最後は、自分の人生を振り返って、笑っていたい。
なんだ、自分はこんなにたくさんのものを残せたんだって、思いたい。

最近、学園アイドルマスターを遊んでいる。
親友から教えてもらって、気付けば一か月以上、毎日ログインしている。

篠澤広という、アイドルが居る。
彼女は「人から望まれてやったこと様々な功績」ではなく、「自分で」アイドルを選んだ。
彼女の物語を追っている内に、ふと思った。
「私は何がやりたいのだろう」
「私は何を選んだのだろう」

彼女は自分よりも年下で、そして二次元に住んでいるアイドルだ。
彼女がステージに上がり、たくさんの光に包まれながら、幸せそうな顔で歌って、踊る姿を見て、涙が溢れた。

時間と空間を超えて、彼女の光は、私を引っ張り上げてくれた。

彼女はアイドル。
私はゲーム実況者、イラストレーター、TRPGプレイヤー…。
そして、彼女のプロデューサー。

まだまだやりたいことは沢山ある。
リスタートか、0からスタートかは分からない。
でも、この場所からいつでも前を向いて歩きだせる。

残したいものが沢山あるから。

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