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【徒然草考:第十七段】プチ隠遁

徒然草を読み解きつつ人生のたしなみを学びなおす「徒然草考」。
第十七段をお届けします。


徒然草とは

徒然草は鎌倉時代の随筆家である吉田兼好が著した随筆集。
日常生活の中で感じたことを淡々と書き綴り、人の生き方や人間関係の在り方などを鋭い観察眼から問題提起し、豊な気付きを与えてくれます。

第十七段:

原文
※古文体が苦手な方は読み飛ばして現代語訳におすすみください。

山寺にかきこもりて、仏に仕うまつるこそ、つれづれもなく、心の濁りも清まる心地すれ。

現代語訳
※著者の個人的な解釈による現代語訳です。

山寺にこもって、仏様をいたわっていると、日常のばかばかしいと思ったことも消え失せて、心の中の汚れをきれいさっぱり洗濯してもらってた気分である。

プチ隠遁

徒然草の第十七段を味わっていたら、私もやってみたくなってきました、「隠遁」。
心をリセットして新たな自分に出会う時間。
いいですねぇ。
しかし、山奥で本物の隠遁生活を送るのは、かなりハードルが高いので、隠遁を疑似体験する「プチ隠遁」について考えてみたいと思います。
現代は物騒な世相や人間関係の悩み、将来への漠然とした不安など様々なストレスに満ちあふれています。
そんな中、自分を見つめ直す時間を持つことは大切なことだと思います。
今回は自己流のプチ隠遁について書き散らかしていきたいと思います。

プチ隠遁の方法

※個人の意見です。

日常生活の中で、手軽にできるプチ隠遁の方法を探してみましょう。
プチ隠遁ですから自由な感じで考えてみます。

  • 自然に触れる
    自然がある場所へ出かけてみる。
    鳥や虫、風の音に耳を傾けて、太陽の光や緑いっぱいの景色に触れることで、心が癒されます。

  • 読書に没頭する
    静かな場所で好きな本を読むのも良いですね。
    物語の世界にどっぷり没入して、日常の悩みを忘れることができます。

  • 瞑想する
    呼吸に集中して雑念を払い落とす瞑想も良さそうです。

  • 文章を書く
    身の周りの出来事を見つめたり、自分の歩いてきた道を振り返って、自分の気持ちを文章にするのもおすすめです。

  • 楽器に触る
    古典の世界における隠遁生活には、よく琵琶や琴が登場します。
    私はギターにしようかな。

  • 絵画、クラフト、ものづくりに打ち込む
    無心になって何かつくってみるのも良いですね。

  • 身体を動かす
    古典の世界の隠遁では農作業で汗をかいていますが、手軽にできるヨガやウォーキングでも良しとしましょう。

  • 自炊もしてみる
    個人的には釣った魚でブイヤベースをつくってみたいです。
    七輪を持ち込んで、野菜や肉を焼いて、ヒマラヤ岩塩を振って食べるのもいいですねぇ。

プチ隠遁はどこでやる?

プチ隠遁なので、一時的に、外界と自分を遮断できる場所であればどこでも良いでしょう。

  • 山小屋・ロッジ

  • キャンプ場

  • 海や離島の民宿

  • 古都の宿

  • 寺社仏閣の座禅や写経体験

  • 温泉旅館

  • サウナ・カプセルホテル

  • 図書館

個人的には離島の民宿で1週間ぐらい過ごすのがいいかな。

プチ隠遁は自分自身と向き合うための貴重な時間です。
あなたはどこでプチ隠遁してみたいですか?

終わりに

お付き合いいただきありがとうございました。
徒然草を題材に、あれこれ考えをめぐらすことは、ことのほかおもしろいですね。
いろいろと世界が拡がります。
同じように、徒然草を読んであれこれ考えてみたいという方におすすめの書籍をご紹介させていただきます。

電子書籍版の徒然草はこちら

オーディオブック版の徒然草はこちら

最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
こちらの情報がお役に立ちましたらうれしいです。

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