肉まんのぬくもり
会社に向かう道すがら、ふらっとコンビニに立ち寄りました。
店内に入ると、普段気にならない商品が目に飛び込んできたんです。
そう、肉まん。
肉まんなんて、いつ買ったか覚えていないくらいに、買わないんです。
学生時代はよく買っていたけれど(笑)
別に肉まんが嫌いなわけじゃない。
でも、ずっと惹かれなかったんですよね。
それが、なぜか今日は気になる。
あ、買おうか。
ちょっとだけ悩んで、店員さんに伝え、出してもらい、ビニール袋に入った肉まんを受け取った。
お会計を済ませ、店の外へ。
車に戻り、さっそく紙に包まれた肉まんを手に取る。
温かい。思わず、口から息が溢れる。
ひとくち。カレーの良い匂い、スパイシーな味が口に広がった。
あ、先ほどから肉まんと書いていますが、買ったのはスパイシーカレーチキンまんです(笑)名前が長いので、あとうろ覚えなので、肉まんと称して書きます。
肉まんってこんなにおいしいんだ。
なによりも、心があったかく感じる。
ひとくち、ひとくち丁寧に。
心地良くて、とても幸せを感じる。
あ、いま幸せなんだって本当に思います。
ふと顔をあげると、店の外でタバコを吸っている女性と目が合いました。その女性にはさぞ、幸福そうな僕の顔が映ったことでしょう(笑)
肉まんひとつで幸せを感じるなんて、と思われるかもしれない。けれど、それで良いのだと思う。
いま、ものすごい勢いで、周りを変化させてるんです。もちろん、僕自身も。
だからかな。
無意識に温かいものに惹かれるんだと思います。モノも食べ物もひとも。
そのめまぐるしさに、時々こわくなってしまうけれど、そのこわさって、きっとワクワクが隠れてる。
肉まんを食べ終えると、満ち足りた気分になりました。
ついでにホットコーヒーも買って。
ごちそうさまでした。
ありがとう。
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![もとひろ@絵本作家/エッセイスト](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44999878/profile_40c9e0bf59600a32ec443dfb732242b0.png?width=600&crop=1:1,smart)