東京という楽園都市
数ヵ月前、東京は風化した活気に包まれていた(これは確か太宰治のエッセイから捩った文章だったような気がするる)と書き残した。僕は今でもそう思うし、実際この思いは東京に出向かない限り変わることのない感情だ。東京は怖い。僕が住む福岡の都市部である博多でさえ人や高層ビルの多さに度肝抜かれるというのに東京なんて行った際には魂を抜かれて立つことすら困難になってしまうと思う。
東京は遠い。まるで小説の世界のような突飛な空想上に形成された都市という感じがする。怖い。けれど一度は一人、いや二人ぐらいで行ってみたいと思う。東京に住む人は皆お洒落に見える。もしかしたら、いつも家族からダサいダサいと罵られる僕も自ずとお洒落になるのかもしれない、そんな気分になる東京という楽園都市。でもやっぱり怖いので、まずは僕が敬愛している太宰の墓参りをしてから、徐々に東京を侵食していきたいと思う。今日も一日が終わった、窓辺から春を思わせる優しい風が入ってくる。この風は東京でも吹いているのだろうか、それも一つ確かめたい。
毎日マックポテト食べたいです