№26 無意味な矯正教育
俺は初等少年院である5学の生活に馴染んでいた・・・。教科の授業は毎日かったるくて大嫌いだった。授業態度がよくないと教官によく叱られた。毎日やる公文も面倒臭くて大嫌いだったが100枚終わるたびに得られる達成感に楽しみを覚えるようになっていた・・・。最初は指を使っていた足し算や引き算が次第にすらすらと解けるようになっていた。公文式の反復する問題にすっかり洗脳されてしまっていたのだった・・・。
初等と中等で区別されている様に思っていたが、作業と教科の違いだけで、クラブや問題別などのプログラムの時は初等も中等も一緒だった・・・。
クラブは色々あったが、白バッジは強制的に珠算クラブと決まっていた・・・。1学~5学までの白バッチはここで珠算を10級から学ぶ。資格をもってる奴はさらに上の段を目指すのだった。少年院では珠算は夕方に毎日学習する時間があった。毎月試験もあった・・・。俺は、小学校の時にそろばんを弾いた程度だったので10級から挑戦する事になった・・・。
ろくでもないおっさんですが障害のある息子のために使わせていただきます。