№21 独房のドン
「相沢!!しっかり反省しとるか?」
メガネをかけた、ヒョロ長いカマキリの様な教官だった。名札には斉藤と書いてあった。
「こんな形で面接する羽目になるとはなぁ・・・。」「俺がお前の個別担任の斉藤だ!!」「ヨロシクなぁ!!」
そう言うと、偉そうに部屋にある椅子に腰掛けた。
「これからお前がシャバにでるまで、俺がお前の担任だ。」「なんかあったら何時でも相談してこいっ。」
精一杯ハクをつけている様だったが、ヒョロ長い身体からは何の凄みも感じら無かった。俺は{こんな奴で大丈夫かぁ?}すっかりナメ腐って心配していた。
「とりあえず、間違いなく今月はD評価だなぁ・・・。」「頼むから平みたいにはなるなよっ。」
ろくでもないおっさんですが障害のある息子のために使わせていただきます。