コンカフェ日記(仮)
■はじめに・・・・・
今回、メイドカフェ(メイド喫茶)に初めて行く人を主人公にして仮想の物語を書いてみます。
今回はお試しに書いていきます。
小説は書いたことがないし文章力もないし構成もまったくできていないです。
気ままに書いていますので見苦しい点、読みにくい点はあります。
書いている内容も見識不足、知らないこともあり、想像で膨らませて書いていますので間違っていることもあります。
架空の物語であることをご理解いただけると幸いです。
舞台は、東京の秋葉原で設定しています。
登場する店や人物は架空の設定ですので実在しません。
ただモデルにしているお店はありますが、ここでは記載は控えさせていただきます。
(注意)まだ作成中ですので、今後時間をかけて完成させていきます。
■第一話 初めての秋葉原散策
太田雄一郎は関西から勤務先の都合で4月に単身で関西から関東の某県に赴任していた。
引越しで未整理だった荷物は、ある程度片づけが終っていたが家電品を買う必要があり、ある週末の土曜日に電車を乗り継いで東京都千代田区の秋葉原へ向かった。
家電品は県内でも大型家電量販店でも買えるのだが、せっかくなので有名な秋葉原へ行ってみようと考えた。
赴任による転居が始まってからの初めての県外への移動、学生時代には東京へ観光で来たことがあったが社会人になって上京することはなかった。
雄一郎は、24歳で社会人3年目、独身で交際する女性もいなかったので転勤の話が出た時は障害となることがなかったのですぐに承諾した。
電車を乗り継いで1時間半、JR秋葉原駅で下車、改札を出てみると学生時代の時の面影もあるが、大きく変化していることに驚いた。
周囲を見回しながら目的の家電品を買おうと大型家電品店に入った。
大きな店舗、豊富な品揃えに圧倒されながら目的の商品を探し求め店員に確認して納得いくものか検討し時間をかけて選び注文した。
持ち帰ることができない大きさだったので自宅への配送を依頼した。
家電品を買うことができたのと時間も早い時間だったので秋葉原を散策してみることにした。
時間は午後3時くらいで、中央通りの交差点に出ると週末で買い物客や観光で来ているのかキャリーバッグを引っ張って歩く人など多くの人が行き交っていた。
人の多さに驚きつつどこへ行こうかとスマホの地図を見ながら、近くに有名な神田神社があるのを見つけ、まずはそこへ行ってみようと交差点を渡り、神田神社を目指して歩いてみた。
交差点を渡って神田神社方向へ歩くと、左側に裏通りの道路がありそこに多くの女の子が並んでいるのを見て驚いた。なぜ、こんなに女の子が立っているのか不思議で、しばらく立ち止まって眺めていた。
よく見ると、女の子たちはそれぞれ違う服装をしていて、可愛い色の服を着ていたり、忍者衣裳だったり、軍人衣裳だったりと様々でコスプレイベントをやっているのかなと思っていた。
その時にふっと以前見たニュースで秋葉原にはコンカフェというお店で働くキャストがビラ配りに立っていると報じられていたのを思い出した。
雄一郎はコンカフェやメイドカフェには一度も行ったことがなく、どんなお店なのかというのも知らなかった。
なので、どんなお店なのか見ていて興味がわいた。
神田神社へ向かう途中であったが、関心がこちらに移っていたので、通りに入って両脇のキャストさん達を見て歩いていた。
あるキャストさんから「お兄さん、30分だけもお話ししない?」と声をかけられて、振り向いてみた。
声をかけてきたキャストさんはA4サイズぐらいの透明のプラスチックケースに入った案内を持っていたので見てみると「40分飲み放題〇○円」とか書かれていた。
キャストさんは近寄ってきて、「お兄さん、お時間あるならお話しましょう!」と店のシステムを説明してくれた。
40分飲み放題で〇○〇円はそんなに高くはないし、女の子とお話しできるのもなんとなく理解は出来たけど、案内ボードには店名は書かれていないし説明も不明瞭な点もあり安心できるのかなと疑問に感じてしまった。
初めての場所だしボッタクリに遭うのは嫌だったので、やんわりと断ってキャストさんから離れた。
秋葉原の街を歩き回ってみると、昔ながらの電子部品を扱う店、中央通にはLANや通信機器を扱う老舗の企業もあったり、パソコンや家電を扱う量販店、アニメやゲームのグッズを取り扱っているサブカルチャーの店も多く並び訪れている人も様々であった。
大人の男性から子供の女の子までが好きな物を探して歩く、友達同士で歩きながらゲームやアニメ、そしてサブカルチャーの代表ともいえるメイドカフェについて会話しながら歩いている人も多くいた。
秋葉原の街を歩くと、このようなメイドさんの写真が入った看板をどこでもあり、秋葉原がメイドカフェが多い街なんだなぁと実感した。
■第二話 メイドカフェへの入店(巫女喫茶編)
雄一郎は、神田神社へ行くのも忘れて秋葉原の街を散策していたが、メイドさんが多く立っている中で、神社の巫女さんに似た白と赤を基調にした服装を着ていた背の高い女性に目が留まった。
路上でビラ配りをしているようだった。
その女性は髪の色が紫色でロングの髪型で面長の顔立ちに目鼻が整い、キリッとした感じの美人さんだった。スタイルもよく見えたが、第一印象は、尖がった人柄なのかなと思ってしまった。
ただ、和装のメイド服は珍しいし行くなら日本らしいメイドカフェに行ってみたいと思っていたので、戸惑いはあったけどそのメイドさんに声をかけて
店の事を聴いてみた。
「あのちょっと聴きたいことがあるのですが、いいですか?」
「お店の料金とかを知りたいのですが・・・」
メイドは、笑顔で雄一郎の方を振り向いて
「大丈夫です。店の事を知りたいということですね。」
「私達の店は神社をコンセプトにしたメイドカフェ<秋葉巫女亭>です。」
「料金は1時間のチャージ料金(800円)+ワンドリンク(600円~)が基本メニューで、他にも初めての方が楽しめるお得なセットメニューもあります」
お店は神社をコンセプトにしていてメイドさんは、巫女さんと呼称されていることがわかった。
店内の内装も受け取ったチラシを見て和の内装だったので行ってみたいと思った。
「教えてくれてありがとう。店の場所はどこですか?」
「店はすぐ近くですよ。」
メイドは、チラシ裏面に書かれている地図を指し示し、店の行き方を丁寧に教えてくれた。
雄一郎は、教えられた通り地図を見ながら店に向かった。
メイドさんと話した場所から徒歩3分ぐらいの場所に店はあって、入口には神社をコンセプトにした鳥居があり、店内に入って両脇に動物のキツネを象った石像(こまいぬのようなもの)があった。
日本には稲荷神社が全国にあるが、キツネは神の使いとしてこういう像が置かれている。
店内は赤と白を基調にしてカウンター席と桟敷席があって、桟敷席には畳が敷かれ、カウンターは磨かれたような鮮やかな赤(神社の本殿で使われる本朱(ほんしゅ))に似ていた。
内装は日本らしくて、歴史好きで神社の御朱印を集めるのを趣味にしていた雄一郎は気に入ってしまった。
店内に入ると、巫女さん(メイド)が3名ほどカウンター席の内側にいて挨拶をしてくれた。
雄一郎は、戸惑いながらも
「初めてなのですが・・・」
と初めての客であることを巫女(キャスト)さんに告げた。
「わかりました。カウンター席が空いてますのでこちらへどうぞ!」
巫女さんは笑顔で丁寧に案内してくれた。
カウンター席に座ると、巫女さんはメニューとおしぼりを持って来て渡してくれた。
「初めまして!! 巫女長の神楽(かぐら)です。さっそくですがシステムや料金について説明させていただきますね。」
巫女長(メイド長)と聴いて雄一郎は、店長さんかなと思いながら見ていたが大人の魅力を備えた美しい人だったのでちょっと緊張してしまった。
メニューを開いて最初のページにある説明や注意事項をわかりやすく話してくれた。
飲食店ではない注意事項(メイドに触らない、個人情報を聞き出さない、スマホとかでメイドさんを撮影しないなど)は驚きつつも説明はしっかり聴いた。
メニューないはどんな飲み物、フードがあるかアミューズメント(チェキ撮影等)があるのかわかりやすく書かれていた。
そして、まずはドリンクの注文をすることになったが何が良いか迷って、好きなドリンクだったジンジャーエールを注文することにした。
巫女長(店長)さんから初めて方の限定のセットメニューもおススメされたけどまだ初めてだし記念の巫女さんとのツーショットチェキを撮るのも恥ずかしかったので、ドリンクの単品注文にした。
巫女長さんに注文すると、巫女長さんは紙の伝票に注文内容や開始時刻を記入後、「しばらくおまちくださいね」と言い厨房に入って行った。
カウンター席で店内をじっくりと見渡したが、よく造られた店だと感心してしまった。
店内には雄一郎の他、2名の男性のお客さんがいて年齢も20代くらいであった。巫女(キャスト)さんと楽しそうに談笑していて、常連さんであることはすぐわかった。
5分くらいして巫女長さんがジンジャーエールを運んでくれて雄一郎の前に差し出してくれた。
巫女長さんの素敵な笑顔に緊張と戸惑いを感じながらまずは乾いた喉の潤した。
巫女長さんは、雄一郎が一息ついたところで話しかけてきた。
「巫女亭はどこで知って、来てくれたのですか?」
初めての客のなのでどういう経緯で来店したのか気になったのか訊ねてきたようだった。
雄一郎は、巫女亭をどこで知って来店したのかゆっくり話し始めた。
「先ほど路上で巫女さんからチラシを受け取って、和風のメイド喫茶があるのを知りました。巫女さんの笑顔と衣裳がとても良かったのと、神社で御朱印を集めているので気になって来ました。」
巫女長の神楽は雄一郎の話を嬉しそうな表情を見せて聴いていた。
「想像以上に店内がこだわりある造りで驚きました。神社のような感じで落ち着きますね」
神楽は、雄一郎から経緯を聴き終えると、嬉しそうに雄一郎と会話を始めた。
「ありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。外国人の方にも日本らしいお店だと好評でして、コロナが落ち着いてから来店される方も増えています」
「なるほど、外国人の旅行客が喜びそうな内装ですよね。秋葉原を初めて歩きましたが、和風のメイド喫茶は少ない感じがしました。」
「当店を含めて系列店は服装あるのですが、他にもかぐや姫や竜宮城をコンセプトにした店、中華コンセプトにした店もあるのですよ」
「和風のお店が系列店にあるのはいいですね。今度行ってみたいな」
「是非、行って欲しいです。お店の場所をお教えしますね。」
神楽は店内の事務机から系列店のチラシを取り出して、チラシの地図を示しながら場所を雄一郎に説明をした。
説明が終ると神楽は他のお客さんへ挨拶に行くので雄一郎のもとを離れた。
その時に、外からビラ配りを終えた巫女さんが戻ってきた。
雄一郎が入口方向を振り向くと、戻って来た巫女さんは雄一郎にチラシを渡してくれた巫女さんだった。
巫女さんは、カウンター席に座る雄一郎を見つけてカウンタ席の内側に入り挨拶に来た。
「お客さん、来てくれたのですね。嬉しいです。私は巫女のこよいと言います。よろしくお願いします。」
路上で会った時も綺麗だと思ったけど、間近で見ていると肌白で指先には綺麗なネイルもあって、耳にはで可愛いピアスもあって美人だなぁと思った。
「お客さんのお名前を伺ってもいいですか?」
雄一郎は、一瞬戸惑ってしまった。なぜなら、ここで本名を訊ねられるとは思わなかったからだ。
巫女さんは、雄一郎の戸惑いの表情を見て、
「ニックネームとかでいいので教えてください。」
と本名でなくていいことを雄一郎に伝えた。
それを聴いて雄一郎は安心して、友人からよく呼ばれるニックネームを伝えた。
「名前はゆうちゃんでお願いします。」
「ゆうちゃんですね。可愛い名前ですね。」
巫女さんから微笑みながら褒められたので少し照れてしまった。
「ゆうちゃんさんは、ポイントカードは作られましたか?」
「ポイントカードがあるの?発行手数料とかかかるの?」
「ポイントカードはありますよ。無料で発行していますので作りませんか?ポイントを貯めると特典もありますよ」
雄一郎は、メイド喫茶は一度だけ行ってみようと考えていたのだけど巫女亭が居心地が良かったので、また来たいという気持ちに傾いていてポイントカードを作ることにした。
「ポイントカードに誕生日を記入するのですが、誕生日を教えてくれますか?」
「誕生日に来店すると何かるあるの?」
誕生日を訊ねられて、なぜ必要なのか気になって巫女さんに質問した。
「誕生日の前後3日間に来店いただくと、出勤している巫女さん全員との集合チェキの撮影ができるのです。思い出になりますよ」
こんな綺麗な巫女さんに囲まれてハーレムな状態で撮影できるということを聴いて雄一郎はそんなサービスがあるのかと驚いた。
「誕生日は12月〇○日です」
「私の誕生日と近いですね。私は12月〇○日なんですよ」
巫女さんと誕生日が近いことがわかったので、親近感を感じてしまった。
路上で会った時の第一印象がこの時は変わっていて、尖った感じで話しにくい感じは一切なく、笑顔で話してくれるし言葉遣いも丁寧で所作も可愛かった。
★作成中、続きはお楽しみに・・・・