選択した自覚がないときほど、大きな選択だったりするのかもしれない
私が今までの人生を振り返って一番大きな選択だったと感じることは、
「大学進学」である。
やりたいこともなく、夢や目標もなく、正直受かりそうな大学を受ければいいやぐらいにしか考えていなかった大学受験。
センター試験が終わった絶妙なタイミングで、
応援していたバスケ選手(当時大学生)が東京のチームと契約したという情報が入ってきて、
全く選択肢になかった関東の大学を受験することに決めた。
中学生の時にたまたま観た国体で、
心の琴線に触れるような、初めての感覚に見舞われ、引き込まれたバスケットボール。
その時の感覚がずっと忘れられず、いつかもう一度観たいと思っていたけれど、
情報が入ってきたときに久しぶりにあの感覚を思い出してしまって、
その瞬間にもう、私の中では関東に行くことを決めていたんだと思う。
一瞬の迷いもなく、ただただ好奇心のままに、わくわくを求めて2次試験の勉強をし、見事合格して上京。
今や私にとってバスケットボールは人生で欠かせないものになっている。
あとから振り返ると、バスケが観たいというただそれだけの理由で受験する大学決めるなんてかなりクレイジーなことをしたなって思うし、
当時は「選択」をした感覚すらなかった。
あんなに迷いもなく、大きな選択をしたのはあのときが初めて。
そして今までの選択で一番自分を信頼してした大きな選択もこれだと思う。
悩んで相談して決めることも多いけど、
周りの声や、社会の正しさや、人の目を全く気にせず、
自分の中から湧き上がってくるものに全信頼をおいて決めることも
時には必要なことなのかもしれないと思う。
ひとつひとつの選択が人生を作っていると思うと、
小さなことも、これ「で」いいや、じゃなくて、
いつもこれ「が」いい、で選んでいきたい。
未来の夢や目標がなくても、
今の自分がいつも正直でベストな選択をし続ければ
きっと未来も幸せでいられると思う。
そしてあとから振り返ったときに、
意外と大きな選択だったな~って笑って話せる人生にしていきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?