見出し画像

絵描き活動を通して「他人から評価されたい」という悩みを克服した話④【暗黒時代の幕開け】

前回の記事はこちらです。

憧れの絵描きさんに近づきたくて仕方がなくて、自分の向き・不向きを冷静に把握することができないまま、がむしゃらに絵を量産する状況に陥ってしまっていた当時の私。

もはや楽しさではなく執念で絵を描いている状況でした。(ホラーである)

ネット上でも多くの絵師さんが発言していらっしゃいますが、今思うと
「絵は完成までひとまず描く」
ことはとても大事…どころかもう必須!!です。

しかし、当時の私は線画を途中まで描いては消し、描いては消しの状態で実質絵を色塗りまでしっかり完成させたことはほぼありませんでした。

色を塗らなかったとしても、モノクロの絵を描くと決めて、最後まで完成させることも有効だと思います。
しかし、それすらもしていませんでした…!

下手でもいいから絵を完成させることで得られる最大の効果としては
「創作は、創っているときも楽しいけれど完成させたときが1番楽しい」
ことに気付くことだと私は思っています。

まさにこれが私が後に絵を描く事の醍醐味に気がつき、悩みのトンネルを抜ける鍵になるのですが、このことに早く気付くことができていたらこの後何年間も悩むことはなかったと思います…!!

ドツボ期間。


ちょっとここから色んな意味で話が重ためな段階に突入します。

もはやこの時期の私は絵を描く楽しさなんてそっちのけ。

冗談じゃなく、話を盛っているわけでもなく絵を評価されたくてされたくて震えて、毎日泣いている状況でした。(ただのメンヘラ)

ただ絵の事に頭を支配されながらも学校は毎日きちんと行っていましたし、テストの勉強もしっかりしていたのは我ながらよくやった!と思っています。

そりゃそうだ、成績の順位を落としたらペンタブ取り上げられますから!
まずは絵で評価されるためには絵を描き続けられる環境を整えなければならない、と子供ながらにきちんとわかっていました。

なのでこの時期は勉強→絵→勉強→絵…というサイクルで日々が回っていました。

もちろんそればかりではなく、家族や友達と遊んだり旅行へ行ったりもしていましたが遊んでるときにも
「私がもっと評価されている人だったら景色も違って見えるのかな?」
とか
「楽しんでいいのかな?」
とか…もう書いてるだけで暗すぎる考えが常に脳みそをグルグルしていました。(汗)

そう、一言でまとめるとしたら「承認欲求に日常を支配されている」状態だったのです。
日常に支障をきたす承認欲求です。

一言で表すとしたら、「絵が評価されさえすれば幸せなのになぁ…」という状態でした。
それは幻想だ…

自分より評価されてる人に嫉妬しちゃう問題

このときよく一緒にお昼を食べたり移動教室の際には一緒に移動する友人が居たのですが、彼女も私と同じ作品が好きでした。

違う所といえば、彼女は小説で二次創作を発信している所です。

今でこそ異世界転生もののオリジナル作品が群雄割拠しており、小説でも4桁のブックマークが付いているのをよく見かけるようになって、その影響なのか二次創作の小説も当時に比べれば活気に溢れているように見えますが、10数年前はそこまででも無かった記憶があります。(私が単に気付いていなかっただけかもしれませんが…!)

当時大人気のジャンルだったので今思えば納得がいきますが、その友人がさらっと二次創作小説で200userほどのブックマークを獲得した事件が起きました。

そう、あえて「事件」と書かせて頂きました。

巷ではヤ●ー知恵袋などに「友人の出世に嫉妬してしまいます。どうしたらいいでしょうか。」というお悩みがよく投稿されていますが、それに対して書かれている回答はだいたいこれです。

「友人なのに幸せを祝福できないなんてサイテー!」
「そんなだからあなたはそうなんですよ」

うるせ〜〜〜〜〜〜〜!
知らね〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

…失礼しました。知恵袋もインターネットで匿名性がありますし、手厳しい意見があるのは当然のことですね。
真に受けすぎるとしんどい意見も普通に存在しています。

私だったらこう考えます。

「その友人におめでとう!が言葉だけでも言えたらOKだし、それが言えないほど妬んだとしても嫌味とか言わず、嫌がらせをしなければOK!」

自分自身を追い詰めすぎていた私も自業自得ではありますが、毎日目標を叶えるために長い期間努力していたのは事実です。

ニ〜三作目であれほど自分が欲していた評価を近くにいる、同い年の子がささっと獲得しているのを見ても平常心でいられるほど、私は人間が出来ていませんでした。普通に嫉妬しちゃうよね!

けれど、嫉妬の感情を野放しにして相手をいじめたりしたら今流行りの悪役令嬢です。
(社会的に)処刑エンドの可能性もあります。
どんな理由があろうとも、事情を知らない人からはいじめた側は悪と見られますからね…
でも、嫉妬しても自分のことを最低な人間だと思う必要はないし、嫉妬をするなんて自分はなんて未熟なんだ…とか無駄に自分を追い詰める必要はありません。
表に大っぴらに出しさえしなければいいのです。

だからその友人とは極力pixivでどれくらい評価を得たか、という話は避けるようにし、他の話をして楽しむことにしていました。
リアルにオタク話ができる仲間がすぐ近くにいない今だからわかりますが、そういう話がリアルにできる存在のありがたさってすごいです。


何事も活きる

その後、その友人とは後に進路の違いで別々のクラスになり、距離ができましたが彼女から学ぶことは多かったです。

あくまでも個人的な印象でしかありませんが、私の周囲にいた小説書きさん達は頭の良い方が多かったです。
そして、この友人もとても頭が良く常に成績上位でした。

10代のときって学校の勉強は何の役に立つのか?と思ってしまいがちですが、私は創作をしたいならば勉強は頑張ると良い事だらけだと思っています。

学校の勉強を頑張っておくと、地頭の良さが底上げされます。(多分!)

シリアスな漫画が描きたいときは世界観や心情描写がしっかりしていればより良い作品になりますし、ギャグでも例えば日本史や世界史を絡めたものがあります。(例:ギャグ漫●日和)

知識があれば厚みのある漫画が描けるし、「ここどうしたら上手く描けるだろう?」とインターネットでググるにしても頭が良ければより早く正解に辿りつけます。あれです、本質を見抜く力的な…(頭の良くない発言)

実際、今も「あぁ〜もっと頭が良くなりたい…そしたら要領良くできるのに!」と思うことがよくあります。
何重にも伏線を張り巡らせた漫画を描く漫画家さんって頭の中どうなってるんでしょうか…?


ここまで読んでくださってありがとうございます!
次回は高校時代のお話をします。

一旦pixivへの投稿を控えめにしていた時期のお話です。

いいなと思ったら応援しよう!