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決断の日 episode1

α「では、我々はあちらでなにを基準にまた再会できるというのですか?その確率は保証されているのですか?」

『残念ながら保証はない。しかし、お前たちはみなが同じ核を持っているわけだから必ず反応しわかるようにできている。そのためにどれだけを費やしてきたかわかるだろう?』

β「ですが!保証がないのにっ!そんなっ…無理です。…こわい」

『システム存続のために決定されたことである。こればかりは覆ることはない。しかしお前たちは選ぶことができる。その権利はある。』

γ「万が一、失敗したら?どうなるというんです?」

『失敗は許されていない。』

δ「失敗したら我々は戻ることもできませんか?」

『…戻ることは可能だ。ただ、おそらくなんらかの支障は出るだろう。まずここの信用はⅨⅨⅤは失われるであろうから、連盟からは除外されるだろう。』

ε「我々がこの日のために召集されたことはみなが理解しています。惑星の育成にもう653イーツも成功しているのです。そしてそのすべてが安定している。これはみな誇りに思うべきだ。」

α「…正確には2イーツダメにしてるけどな…」

ε「それは初期の……まぁいい。もう何億年も前の話だろ。もういい加減にしてくれよ。いま言うことじゃない。」

α「ははは。俺とお前の管轄だったから、つい。すまん。どうぞ続けて。」

『お前たちは本当によくやって来た。そしてこれからもよくやってくれると信じている。私はお前たちを信じることしかプログラムされていないのだよ。わかるかな?』

ζ「もういいだろう。やるしかないんだ。今日はその決断の日だろ。意思確認なんて…拒否権はそもそもなんの意味もないんだよ。」

β「わたしたち、また絶対逢えるんでしょ?忘れちゃったとか言わないよね?ねぇΩ?」

Ω「俺はμを探す。βはαたちと同期しろ。」

μ「あ、ごめん、なんだって?あたしΩならすぐわかるよ。ムカつくから。」

Ω「じゃあ安心だ。一部の同期だけ我慢しろ。その反動で作用するように起動装置が働くから。どうせあっちじゃ一瞬なんだ。」

μ「その一瞬に耐えられなくなったりしてね。ふふ」

θ「私はおそらく関与しつつ静観するだろう。ただ任務は完遂する。そして必ず戻る。育成途中のレベルⅩ.ⅡⅡⅡの銀河団がまだたったの9億年分しかデータがとれていないんだぞ。…気がかりで死にそうだ。」

『…お前たち…いいかい。それでは、また3000年後のこの日に、ここへ集まってくれ。それまでの事は、各自に任せる。私はお前たちを信用している。すべてはお前たちにかかっている。…地球はたったいま生まれたばかりだ。』

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