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さよならの縁
京都にある地主神社には、制服を着た修学旅行生が多く見られた。
女の子が圧倒的に多く、たまに彼女に連れられて来ているような男の子いるくらいだった。
私が初めてここに来たのも、彼女たちと同じ頃、高校生のとき。
いつか私も、素敵な恋を。
そんな風に思っていたあの頃を少し懐かしく感じる。
縁という言葉なんて信じていなかった。
でも今は、その縁を信じたいと思っている。
あの頃、キラキラしていた私は、今は恋に疲れてしまっている。
決して叶うことのない恋を終わらせたい。
そう弥立って来たこの場所に、私のような想いを抱えて訪れている人はいないかもしれない。
だけど、縁を信じることで、この恋を終わらせる一歩を踏み出したかった。
未読のままの彼からのメッセージ。私を都合よく扱う彼には、私よりも大切にしたい存在がある。
2番になんてならない。私は私の人生を大切にしたいから。
この恋が終わりますように。
私はそう祈った。
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