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僕のヒミツを教えてあげる

こちらは、#言葉を宿したモノたち という企画に参加した作品の、答え合わせnoteになります。
企画の概要は、下記のnoteをご覧ください。


では、参加したnoteをご覧ください。

まずは、こちらのヒント。

彼女はいつも、僕を愛おしそうに見つめ、無意識に僕に触れてくる。
彼女が僕に触れている時間は、彼女が恋人に触れている時間よりも長い。
でも、彼女が恋人に触れている時間は、彼女は僕のことなんて忘れてしまっている気がする。
そんなこと、怖くて聞けないけれど、彼女の体温が僕に触れているときよりも少しだけ、高く感じるのだ。

彼女が「僕」を愛おしく見つめることができて、恋人に触れている時間より「僕」に触れている時間が長くて、彼女が恋人に触れているときも彼女の体温を感じることのできる「僕」ということで、正解は「ゆびわ」でした。

続いてこちらのnoteのヒント。

彼女の指は、僕のカラダを何度も何度も這いまわる。
カラダの隅から隅まで触れて、僕を喜ばせてくれることは少ない。むしろ、僕の一部分に何度も何度も触れ、時に優しく、時に激しく、僕のカラダの上で踊り続ける。
こんなに毎日僕のカラダに触れてくれる彼女だけど、彼女はほとんど僕のことを見てくれない。
彼女がいつも見つめているのは、僕じゃないヤツだ。

何度も何度も「僕」のカラダを這い回る彼女の指。だけど、彼女はそんな「僕」を見ることはほとんどない。ということで、こちらは「パソコンのキーボード」でした。
ブラインドタッチのできる方なら、ディスプレイを見てもキーボードはまず見ないですよね。

最後にこちらのヒント。

雨が降れば、彼女が雨に濡れないように彼女を守った。
寒い夜、彼女が震えないように、彼女の身体を温めた。
彼女は時々、歌を歌いながら、僕のカラダを隅々まで洗ってくれた。
お腹が減ったら、もう食べられないとサインを出すまで、僕のお腹を満たしてくれた。
プップーッ。

最後の一文が1番のヒントだったりします。どんなときも彼女を守り続けた「僕」なのに、目の前でイチャイチャされたら、クラクション鳴らしたくなりますよね。ということで、答えは「車」でした。

実は、擬人化したもので小説を書くということにはとあるコンテストで、以前にも挑戦したことがあるんですよね。答えが分かりやすくても分かりにくくても盛り上がる楽しいイベントでした。

2020.11.4

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いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。