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研究家が教える 自宅でできる地震予知方法ベスト10【入門編】

■はじめに

こんにちは。
地震前兆研究家の百瀬直也です。

書籍・雑誌(ムー・週刊現代・アサヒ芸能など)・テレビ(モーングショーなど)・Webニュースメディア(TOCANA)・ブログなどで執筆・被取材などの活動をしています。
また、地震前兆研究家・超常現象研究家としても研究活動を行っています。

このnoteマガジン『地震前兆百科』に収めたノートでは、初心者にもわかりやすい形で、普通の家庭でもできる「地震予知」の方法を紹介します。

選定にあたって、特別な専門的な機器などを使わずにできる、「宏観(こうかん)異常現象」と呼ばれる地震前兆現象を10種類選んで解説します。

具体的には、以下の10種類の地震予知方法について、ランキング形式で解説します。

【10】予知夢・ヴィジョン・予感
【9】空の異常
【8】月相
【7】家電製品の異常
【6】動物(ペット以外)
【5】ペットの異変
【4】オジギソウなど植物
【3】体感
【2】Wi-Fi・電波の異常
【1】ばけたん

このリストだけを見ても、何がなんだかさっぱりわからない人でも、わかりやすく説明しますので安心してください。

これだけの知識をもてば、いざという大地震の時にでも、何らかの前兆現象を察知して、自分や家族など周囲の人々の命が助かるかもしれません。

※なお、このノート記事は、Ameba REQUで発行した有料記事『【地震前兆百科】研究家が教える 自宅でできる地震予知方法ベスト10【入門編】』とほとんど同じなので、この記事を購入された方は、こちらのノートを新たに購入される必要はありません。

■宏観異常現象とは?

大地震が多発する日本では、古くから地震にまつわることわざが言い伝えられてきました。

たとえば…

「井戸水が突然枯れたり水位が下がるときは地震を疑うべし」
「鼠が騒ぐときは地震に注意」
「烏の大群が移動するときは地震が近い」
「真冬に冬眠中の蛇や蛙を見たら地震を疑え」

科学技術が発達するにつれて、このような言い伝えは根拠のない迷信とされてきました。
それにも関わらず、大きな地震の前には、これらのことわざと類似する現象が多く報告されてきました。

このような、誰もが五感で感じることができるような地震の前兆現象を、「宏観異常現象」と呼びます。

■国家レベルの地震予知

こうした「宏観異常現象」は、思い過ごしやオカルト現象のたぐいではなく、多くは科学的に説明がつくものなのです。

普段はあまり見られない動物の異常行動、植物の異常、井戸や温泉、川の水位や水質の異常、発光現象など、さまざまなものがあります。

「宏観」という言葉はもともと中国語です。
かつて中国では、宏観異常現象の研究が国家レベルで盛んに行われていました。
一般市民たちの観測によって地震予知を行う試みが、共産党政府の主導の元で大規模に行われていました。

1975年2月4日、中国・遼寧省の海城地域でM7.3の直下型地震が発生しました。
死者1328人、重傷者4292人と、100万人ほどの大都市である海城市の人口にしては、被害者数が少なく済みました。

事前に地震が予知され、100万人が避難したために、被害が最小限に収まったのです。

この地震では、動物の異常行動や地磁気・地電流、地下水の異常なども数多く報告され、顕著な前震活動もありました。

住民から集められた情報には、以下のようなものがあります。

「雪が積もった道路上に、数匹のヘビがいる」
「ニワトリが群れで低空を飛んでいる」
「深い井戸から水があふれ出て、水質も変化した」

国家地震局はこれらを「地震の前兆」と判断し、「1〜2年のうちに大地震が発生する」と警報を出しました。

そして、その後にどうなったか…?

■地震予知に成功

そして大地震に備えて避難小屋の建設や救急活動のための要員配置などの対策を講じました。

半年後には、大きな地震が間近に迫っていると判断し、住民100万人を避難小屋へ避難させました。

そして、その夜にM7.3の直下型地震が発生しました。

■日本でも地震予知が行われていたら…

海城地震から20年経った1995年1月17日、日本で兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)が発生しました。

この地震では、死者・行方不明者6,437人という甚大な人的被害が出てしまいました。
奇しくも、20年前の海城地震と同じ規模の、M7.3の直下型地震でした。

海城地震では、死者1300人。
そして、阪神・淡路大震災では、死者・行方不明者が6,437人でした。

「歴史に『IF』は無い」と言いますが、もしあの時、日本でも国家規模で地震予知が行われていたら…。
もっと犠牲者が少なく済んだのではないでしょうか。

■「前兆証言1519!」

「阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分 前兆証言1519!」

阪神・淡路大震災が起きた後のことでした。
地球科学者で大阪市立大学理学部長だった弘原海(わだつみ)清教授は、巷で多く耳にする宏観現象に注目し、宏観異常現象の収集に取り組みました。

そして、マスコミを通じて地震の前の異常な現象の提供を呼びかけました。
その結果、FAXなどで寄せられた情報は、最終的に1207件となりました。

これらの情報は「阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分 前兆証言1519!」(編者:弘原海 清、東京出版)として本にまとめられました。

海城地震、阪神・淡路大震災、東日本大震災などの大きな被害地震の前兆として、宏観現象には類似したような報告が多く見られます。

このことは、宏観異常現象と呼ばれるものの中には、時と場所を越えて何か普遍的な要素があることを示唆しているでしょう。

■前兆現象は非科学的か?

このノートで取り上げる前兆現象の説明原理の多くは、科学の世界で定説とはなっていません。
そのため、科学者などの中では、「非科学的で根拠がない」とする人もいます。

しかし、非科学的ではなく「未科学的」だと私は考えます。
科学的プロセスにより研究しつつあるが、未だ未実証な仮説である分野という意味を込めています。

この道の先駆者的存在だった故・池谷元伺大阪大学名誉教授は、自著で次のように書いています。

「科学の最先端では、思いがけない現象に出会い、それを一つひとつ明かしていく。

科学的に検討することなく、地震前兆現象を「迷信」「心理的錯覚」とすることは、科学者の「思い込み」以外のなにものでもなく、貴重な知識を捨ててしまうことになる。」
(池谷元伺「大地震の前兆 こんな現象が危ない」)

以降に、地震前兆現象についてあまり詳しくない方々を主に対象として、ぜひ知ってもりたい10つの前兆現象などを説明します。

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