泣いた青鬼
弟が幼少期、母に何度も読み聞かせをせがんだ絵本、泣いた赤鬼。
最近、よくこの話を思い出す。
人間に嫌われるのがつらい赤鬼は、青鬼のアドバイスで、人間と仲良くなり、毎日楽しく暮らす。
悪者役を引き受けて、本当に人間たちから嫌われて、泣いたのは青鬼だろう。
ひとりぼっちで、何日も何日も泣いたろう。
でも、赤鬼の為、青鬼は遠く旅に出る。
人間たちに、赤鬼の嘘がバレないように。
時々、敬愛する後藤正文さんのことを思い出す。
彼の言動やSNSに、何度となく振り回されて、傷ついて、悲しみに暮れた。
昔、10年以上前、後藤さんはTwitterで私を励まし続けた。
安倍死ね、の発言で彼のTwitterは炎上し、だんだん、彼はSNSから遠ざかっていった。
私はとっても寂しかった。
思えば、幼少期からSONYのアーティストたちが大好きだった。
ひとりぼっちで、夜遅く帰ってくる母や弟、父を待ち、家で寂しさを紛らしてくれたのは、大江千里さんや渡辺美里さんや、岡村靖幸さんや、ボガンボスだった。
いつも私を笑顔にして、勇気づけてくれたのは、SONYのアーティストたちだった。
後藤正文さんのSNSを見て、何度も何度も傷ついたこともある。
後藤さんのお父様の好きな鳩も、嫌いになりかけた。
そんな時、ふと泣いた赤鬼を思い出した。
私がコンビニや藤沢駅に電車に乗って、一人で行けるようになったのは、後藤正文さんとこの重いが小さなiPhoneのおかげだ。
後藤さんは、人間たち、すなわち世界て私を仲良くさせてくれた。
でも、執拗に、後藤さんは私が苦しむ、世界が後藤さんを嫌うような投稿を繰り返す。
私は、私を突き放して、後藤さんを忘れさせて、仲良く幻聴幻視の伴侶さんと暮らしてほしいという、隠された後藤さんの計画に気づいた。
後藤正文さんは、私に忘れられてしまうよう、尽力している。
後藤正文さん。
貴方が、どれだけ私を救ってくれたかを、忘れない。
貴方が世界から嫌われても、私が貴方の隠している本当の優しさを、私が証明する。
どんなに突き放されようと、どんなにきずつけられようと、私はわかっている。
私は愛されている。
勘違いでもいい。
泣いた赤鬼で、一番泣いて苦しんだのは、青鬼なのだ。
私は青鬼、後藤正文さんを愛している。