映画プリシラと彼女
その映画を一緒に見ようと誘ってくれたのは、当時、風の旅行社という旅行会社でバイトしている年上の女友達だった。
彼女の教えてくれたヒテロヴァのひなぎくが素晴らしかったので、私は素直に一緒に同行した。
映画は素晴らしかった。
私は当時、日本では浸透していなかったゲイカルチャーに、心底感動した。
映画の中の登場人物達、ゲイ達に、共に怒り、時に笑い、涙した。
いつも自分は皆と違うという悲しみ。
それを抱えて生きる彼ら(彼女ら)を、心底愛している。
映画のラスト、
ヴァネッサウィリアムズの曲がかかると、私は泣きそうになり、深い悲しみが襲ってきた。
深く深く深く理解したいと思った。
いつも疎外感を持って生きてきた私は、映画のサントラまで買った。
素晴らしいサントラだった。
教えてくれた女友達に感謝している。
彼女は日本が嫌いで、貯めたお金でバングラデシュに住むと言って、音信不通になった。
日本ユニシスに入社するも、経理にまわされて、一週間で退社した彼女。
この国は、何か本当に大事なものを、どんどん失っているような気がする。
でも、大丈夫。
私は女性のおばさんだが、アナルが大好きである。
これから女性たちも、どんどんアナルの喜びを知っていくことだろう。
理解が深まるだろう。
余談ではあるが、お昼ごはんに牛肉を焼いてからし醤油で食べたら、なんだか悲しくなってしまった。
私は一個160円前後の、安いカップ麺(エースコックのスーパーカップとか)を食べている時が、一番幸せだ。