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エピソード2 「🌱看護観について.1」


こんにちは、れももんです。
今日は私の看護観について、書いていこうと思います

看護観ってなんだろう、看護師3年目のレポート課題で頭を悩ませていました。

看護観とは「看護師として患者にどのような看護を提供するのかという考え方」🌱

当時は ”患者さんに寄り添った看護がしたい”
 ”患者さんの思いを尊重した看護がしたい”
言葉ではでてくるものの、じゃあ具体的には??がわからず、レポートが全く進まず、自分の看護観を模索していました。そんなときに、一人の患者さんが集中治療室から一般病棟に転棟されてきました。

患者さんは70代女性 自宅で倒れているところを発見され、救命処置のもと命は助かりました。状態が安定したため、集中治療室から退室となり、ベッドで病棟に運ばれてくる患者さんを目にした衝撃は今でも覚えています。

体は体幹ベルトでベッドに繋がれている、また四肢に紐(リムフォルダー)が縛られ、その紐がベッド柵と足は足元の柵にピンピンに締められ、全く身動きできない状態で運ばれてきました。

「え?どんな状態?」と思いながらも、集中治療室の看護師から申し送りを受けました。

付属物がブラッドアクセス(BA)、中心静脈栄養(IVH)、経鼻胃管(NG)、膀胱留置カテーテル(BL)と様々なルート類が挿入されており、ミトン型手袋だけでは器用に手や足を使って付属物を抜いてしまうためやむを得ず全身の身体抑制をしているとのことでした。

患者さんに話しかけると「うぅー」と唸っているだけで、言葉としての返事はありませんでした。ただ患者さんの表情は苦痛そうであり、「とってほしい」と訴えているようでした。

転棟したその日は、四肢の紐は取り除き、ミトン型手袋と体幹抑制のみ行い、付属物に関してはしっかりとテープで固定し、タオルで保護するなどの対策をして観察することになりました。

しかし、やはり器用なんですよね。席を外して20分も経たないうちにNG自己抜去されていました。それでもBAとIVHは抜かれなかったことに「ほっ」と。

BAやIVHは抜かれてしまったら、命に関わる上に、再挿入となると医師でなければいけないからです。

器用さを目の当たりにして、やっぱり命に関わる付属物がある以上は、今は治療を優先しなければいけないと判断し、四肢抑制を再開することにしました。

毎日ジレンマでした。治療のため、患者さんの安全を守るためと思いながらも、やはり四肢や体幹の身体抑制は胸が苦しかったです。何度もカンファレンスを重ね、外そうと試みるも、監視下のみでの解除しか行えず、それは清潔ケアをしている時間や記録をしているほんの15分程度のみでした。
患者さんの表情は一向に苦痛な表情でした。

そんな抑制が当たり前になっていたとき、当時の師長さんからある叱りを受けました。
その叱りは私にとって、忘れることのできない言葉であり、私の看護観につながるきっかけになりました。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
次に続きます🌱

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