【2019年4月】じっくり「漫泊」……漫画に浸れるホテル人気 “プレミアム書店”続々

じっくり「漫泊」……漫画に浸れるホテル人気 “プレミアム書店”続々

書籍販売は再販価格維持制度によって、競争が起きにくく、長い間イノベーションが起きなかった業種の1つだ。
再販価格維持制度は自由競争を阻害するので書籍など一部の著作物についてのみ例外的に認められている。

インターネットの普及により電子書籍化が進んでいるが、電子書籍においても現状ではお金を払って本を買い所有する、というモデルが多いように思う。
その為書籍に関してはイノベーションの余地が大きいのではないだろうか。
今後の発展は下記のようなフェーズを経て進んでいくと思われる。

●フェーズ1
「大量生産した同じ本」を「紙に印刷」して、「路面店」で「販売」する

●フェーズ2
「大量生産した同じ本」を「電子データ化」して、「ECサイト」で「販売」する
(Kindle)

「大量生産した同じ本」を「紙に印刷」して、「特定の場所」で「共有利用」する(図書館のビジネス化、今回のニュースもこれに近い)

●フェーズ3
「個人最適化された、個別の本」を「紙に印刷」して、「ECサイト」で「販売」する
(個人向け写真集とか、名前入り絵本とか、キングコングの西野氏がやろうとしている 共犯者ビジネスモデル)

「個人最適化された、個別の本」を「電子データ化」して、「ECサイト」で「共有利用」する
(参考書で自分の必要な単元だけを見れるとか。電話番号を調べる時タウンページではなくマップ検索で調べるようになったイメージに近い。必要なものを必要な時に利用できる環境に毎月課金をする。)

上記の根拠は以下の通り

1.コンピュータ、インターネットの発達により、電子データの利便性が増し、利便性の悪い紙媒体を利用するメリットが無くなった。
また、電子データはECやクラウドプラットフォームとの親和性のが高い。

2.みんな一緒の大量生産時代が終わり、それぞれ一人一人が個人最適化されたサービスを望むようになった。
個人最適化は大量生産に比べて多くの工数を必要とするが、AIをはじめとする技術革新で個人最適化をオートメーション化する事が可能となった。

3.価値観が多様化し、承認欲求を満たす手段が「物の所有」から、「体験の共有」へと変化した。読まない本を本棚に並べて満足するよりも、いま必要な一節をすぐ読めて、その場で人に話せる事が重要視されるようになってきた。

4.上記1〜3との親和性が高いビジネスモデルはサブスクリプション型であると思われる。

以上、書籍ビジネスは今後より面白くなりそうだと感じます。

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