あなたのマドレーヌは? の話。
「あなたのマドレーヌは何?」
という言い回しがあるんだそうです。
あ、フランスの話です、おフランス。
フランスで有名な文学作品の中で、主人公の男の子がマドレーヌを食べた瞬間に幼い時の記憶がブワーーッと蘇ってくる、というシーンがあるそうで、この現象にちなんでフランスでは、「あー、コレ食べたらアレ思いだすわぁー」という食べ物のことを『マドレーヌ』と呼び、あなたにとってのマドレーヌにあたるものは何?という意味で、会話のきっかけに使ったりするそうです。
それこそ、地域や年代でものすごく違いがあるであろう、『マドレーヌ』。
誰もが知ってるものから、その家庭でしかわからないものまであることでしょう。
うちの母がよく、「松茸を食べると、林間学校の研修所を思い出す」と言っていました。
その昔、むかーしむかし、まだニッポンの裏山に、腐るほどマツタケが自生していた頃の話。
研修所で出てくる食事に、毎食毎食、1日3食、何かのメニューに必ず松茸が入っていたそうで、みんなで「いくら裏の山で採り放題やからって、こんなに毎回入れんでもー(`з´)」と、文句ブーブー言いながら食べてたんだそうです。
母「贅沢な悩みやったな。」
松茸を食べる度に思い出す、幼いころの記憶。
素敵やん。
私が小学生ぐらいの頃、なぜか、近所のスーパーにも、近所のコカ・コーラ社の自販機にもラインナップされておらず、唯一それが飲める機会だったのが、お墓参りの時にお寺の休憩所で飲むファンタグレープでした。
これはもうパブロフ現象みたいになってまして、いまだにファンタグレープを飲むと
「・・・っ!!お墓参りしなきゃ!!」
ってなります。わりとマジです。
フランスマダム「あなたのマドレーヌは?( ´_ゝ`)」
私「ファンタグレープかしらね。お墓を思い出すわ ( ´_ゝ`)」
ぜんっっぜんカッコよくない!!
シャレオツ感ゼロにもほどがある!!!
何かステキな情景を思い出すオシャレな食べ物を私の脳に制定したい。
いつかここの文章をまとめて同人誌にしたいという夢があります。