独り言。 なんか。
なんか。
なんか、とは便利な表現だ。なんか寒い、なんか眠い、なんかやる気が出ない、なんかやだ、なんか良い。ざっくりしたものを表すことに長けている。
なんか、いまは文章が書きたくなったから書いてるだけである。特に意味はない。しかし、意味のないことを考えることに意味があると思う。ぶっちゃけいま、精神状態はめちゃくちゃだと思う。でも、それを悲観しても始まらないし、ネガティブに考えればどこまでもいってしまうので、あまり重く考えないようにしている。そのためか、なんか、という表現に頼りがちになっている。
だから、なんか、こんな文章を書いて気を紛らわそうとしてるのだと思う。
なんか、こういう文章を書いていると、心が整理される気がする。気のせいかもだけど。意味はない。本当に意味はない。これを公開して読んでもらったとして何になるんだろうって思っている。
人の死体を昨日初めて目の当たりにした。
空っぽになっている。それを見た時。案外驚かなかった自分に驚いた。ショックで腰が抜けるかと思った。その数時間前まで苦しそうに息をしていた。そのときにもう、生きているこの人と会えるのが最後だと察知して、一方的に話をした。夢だった僕の運転する車に乗せれたことや、病院で2人で話を出来たこと。それらを行ったから悔いはなかった。病室にいたじいちゃんに触ったとき、涙が出なかった。なぜかはわからない。まだ一度も泣けていない。泣くことでもないのかもしれない。決して、嫌いだったとかではなく。
ただ、なんか寂しい。これが募っているだけ。明日は最後。最初があれば最後があるように。寡黙で不器用な祖父の血が僕にも流れている。僕が祖父と呼んでいたのは1人しかいなかった。それが普通だと思っていたから僕にとって祖父は1人だけだ。
おじいちゃんと呼べる人がいなくなった。それだけ。それだけだから、これからも僕は生きていく。
ただ、なんか寂しいだけ。
なんか、寂しい。
忘れないように生きる。ありがとう。