内向型は静かに燃える
最近の私はあるコミュニティに所属していて、去年からことあるごとにイベントに参加させてもらっている。
その中である女性、Aさんと出会った。年の差は親子のようだけど、そんなことを感じさせないパワフルでとっても気さくな性格と驚くほどの行動力に、「この人と仲良くしたい」と本能的に思った。
私は圧倒的内向型(外向型に見られることもあるが自分的には圧倒的内向型である)、Aさんは圧倒的外向型で、おしゃべりが上手だし仕事もできるので、気が付いたら周りを引っ張っているリーダータイプ。コミュニティのチャットにもよく登場していて、周りとコミュニケーションを密に取るのが得意で好きな感じがする。
一緒に同じくらいのイベントに参加していても、主催の方々に名前と顔を覚えてもらっているのは彼女の方だ。
昔だったら、こんな風に思うかもしれない。
「あぁ、羨ましい。私もあんな風にいつも明るく周りに人が集まる人になりたい。悔しい。なんで自分はあのようにふるまえないんだろう。私は何やってもダメなのかもしれない。私を覚えてくれる人なんていない」
今でも、同じように羨ましいし、ちょっと悔しさもあるし、私は存在感薄めで覚えてもらえないタイプだと認識している。
違うところは、自分が内向的であるということを冷静に事実として受け入れているということ。
どういうことか大きく分けて二つのポイントで説明したいと思う。
まず一つ目、内向型であることと外向型であることに良し悪しなどないということ。
世の中には陰と陽がある。陰だけでは成り立たなくて陽だけでも成り立たない。バランスを保つことが大事なのである。感情のネガティブとポジティブも同様で、そもそも人類はネガティブな感情が無かったら危機管理ができず今まで生き残れなかっただろうとも言われている。
同じく内向型も外向型も、どちらが良いとか悪いとかそんな次元の話ではない。どちらも良い面と悪い面はあるし、どちらも世の中に必要とされている存在だということを前提とする。
そして二つ目、内向型の戦い方を知っていくこと。
ここについては私もまだ勉強中で試行錯誤中ではあるが、今の時点でわかっていることを紹介したいと思う。
内向型の良いところは話を聞くことがうまいことと、話している相手のことを考えてフラットに分析することができるところだ。外向型のようにスピード感のあるコミュニケーションや大勢の人と関わっていくことの楽しさはや凄さは理解しつつも心が付いてこない時がよくある。(飲み会のあとはぐったりしてしまう)
そのかわり、1対1や少人数でじっくりと相手の心を解いていくのは得意だったりする。よく話を聞いて、共感し、理解することができる。(プラスで自分の意見も一意見として言うことができたら最強)
また、ビジネスで必要なことは意外とヒアリング力だったりする。
一方的な押し売りの営業よりも「なにかお困りごとはありますか?」と寄り添えるビジネスマンが成功する(らしい)。ここでも内向型の力が発揮できると思っている。
そして外向型はよく目立つ。(もちろんいい意味です笑)でも目立っている人が必ずしも偉いわけではないし、だれもがリーダーになる必要もないと思っている。
やりたい人がやればいいし、その人にはその人の役割があって、自分の得意な役割につけばいい。
だから私は就活のグループディスカッションで「アイデアをよく出して、周りを気遣う人」の役割についていた。(しっかり合格も頂いた)
この二つを意識するだけでも、ただ羨ましいという感情だけで終わることなく、また自分の心の成長につなげることができる。
内向型の人は心の割合がネガティブ寄りになりやすい。だからこそ、冷静にそのネガティブに向き合うことが生きやすくなるヒントに繋がると思っている。
ネガティブに思うことの利点や活用法を考えてみたり、どうしたら自分の武器になるか考えてみる。
冒頭のコミュニティの話に戻るが、実は私も顔と名前を覚えてもらっていた。飛んで喜んだ。
そう、存在感出せていないなんて意外と勝手な思い込みだったりしたりして。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?