見出し画像

立ち止まる。


来年度は年少さんになる娘。
大きくなった。成長してる。
毎日が、喜びに満ちている。



とはいえ、子育てには 
悩みや迷いがつきもので
誰もがそれぞれの小石に
時々、つまづいてしまう。



進級にあたってのおたより。
保育用品の注文書を眺める。
サインペン、らくがき帳、
リュックサック、園帽子、
出席シール、出席ノート、
保育用品の注文の欄が並ぶ。



体操服…体操服は…
100からの注文欄しかない。
100かぁ…、そうかぁ…100。
体操服も半ズボンも100から
注文表をいくらながめても、
サイズは100からしかない。
100サイズからかぁ、、、
13キロぐらい、87㌢ぐらいの娘
90サイズを愛用中なのである。



下を向いて考えていたら
思考が動かなくなった。
誰かと比べることはなく
今ある娘の姿だけを見て
楽しく子育てしていたが
急に比較された気がして
気後れして、後退りする。
選択肢すら与えられず、
こうして周囲との差が
ゆっくり開いていくのか。
そう思うと頭の芯がズーンと
重く暗くなっていった。



それでも、物は試しとヤケクソで
お姉ちゃんのお古を引っ張り出して
100サイズの体操服を着せてみる。



なんとか着れる!着こなせてる?
いや、着崩れているのだが、
なんとも嬉しそうに袖を通し、
古びたリュックを背負って、
下を向いて動けなくなった母を
不思議そうに見つめていた。



大したことじゃないのだ。
90サイズの体操服が販売されていなかった
ただそれだけのことなのだ。
お母さん大丈夫?そう言ったかどうだか
知らんけど。
まっすぐこちらを見つめられると
どうでも良くなって笑ってしまう。



案ずるよりなんとかで。
考えて、下を見るより、
前を向いて歩いた方が
新しいことが見えてくる。



オーバーサイズでいいじゃない!
母、小さな小石を飛び越えて、
また前を向いて歩いていける。
下を向いたら、必ず娘がいる。
重く暗い世界を照らしてくれる。
あ〜!赤ちゃんの頃と同じこと。
いつでも希望はすぐそばにある。



追記。
前を向くまでに数日かかったものだから、
保育園のノートに立ち止まった気持ちを
夜中に書き記したものだから、
そのまま休園になったりで
読み返すとすごく恥ずかしい。
消すわけにもいかず、そのまま保育園へ。
夜中に書いたラブレターのごとく恥ずかしい内容を
保育士さんは真摯に受け止めて下さり
ちゃんと母が前を向いていけるコメントが
たくさん書き記してあった。ありがたい。
そして、それぞれが小石につまづくらしい。
私だけじゃないんだと。少し、ホッとする。
やっぱり不安や心配は子育てにはつきもの。
それも含めて、
今しかない子育てを楽しみたいと改めて思う。



立ち止まって見えたこと。
#ダウン症 #ダウン症候群  #21トリソミー #染色体異常 #子育て #こどものいる暮らし #こどもと暮らす

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?