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顔を描くまで。




娘、お絵かき部門に関しても、
相変わらずのマイペースである。
いまだ、顔が描けないのである。
今日も今日とて宇宙語を書く娘。
本人はこの上なく真剣な表情で
文字でもない丸でもないものを
ひたすら紙一面に書き記すのだ。
おバカな母はその中に目を凝らし
娘の進化を探し当てようと必死!
時折、顔らしきものを発掘しては
小躍りし、次も書けると期待する。
しかし、
次を待てば待つほど、それは長く。
娘は一向に顔を描こうとはしない。
丸をたくさん書いていた、半年前。
そこから僅かな変化を絶妙に遂げ、
進化してないわけはないでしょうと
言ったか、言わずか、知らんけど。
今日も今日とて至極真剣な眼差しで
文字でもない、丸でもないものを
ひたすら紙一面に書き記すのである。



そんな娘が
昨日はおひなさまに顔を描いてきた。
保育士さんとの共同作品疑惑はあるが、
たまたまが偶然になって、そのうち、
当たり前にできるようになる日がくる。
たぶん、きっと、いつか、かならず、
できるようになるはずである。



お友だちがお絵かき上手になっていくのを
娘はまだか?と待ち遠しい気持ちもあるが、
それもまた、この子育ての味わい深い部分。
おバカな母は今日も今日とて、
首を長くして待っているのである。



電子辞書を引っ張り出して、勉強してる風の娘を
ながめながら思ったこと。



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