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どんなに消えたいと願っても目を閉じたら明日はやってきてしまう

ときに、ぐーんと気分が落ちてしまうことがある。それは誰かの視線や言葉、態度がきっかけになることがあるけれど、わたしは必要以上に誰かを警戒して怖がって自己嫌悪に陥る。

自己嫌悪に陥ったわたしに降りかかるのは、原因不明の頭痛とめまいと気持ち悪さ。頭がじわじわ痛い。目をつぶると裏側がぐわんぐわん回る。吐きたいのに吐けない。

そうしてどんどん「あ、きっとこの世の中にわたしなんて要らないんだ」ともっともっと深く落ち込む。


落ちたときの上がり方は、わたしは知らない。寝たら元に戻るかもしれないし、一回元に戻ってもまた時間が経てば頭痛や胸焼け、自己嫌悪が襲ってくることもある。

仕事ではわたしの嫌なことを話しているように聞こえる。すれ違っただけなのに、わたしのことを言われているような気がする。わかってる、そんな立派な人間じゃないし可愛くないし生きてていいのかさえもわからないのなんて、わたしが一番わかってる。


ダメだ、ダメだ、考えちゃダメだ。そう思えば思うほど自分が憎くて、嫌いになって、このまま消えちゃいたいと、思う。


「」というエッセイで、死にたいと定期的に思うことを書いたけれど、今この気持ちが死にたいに直結するかと言われると、一度考えてしまう。

違うけれど、死にたいわけじゃないけれど、消えたい、とは思う。一度消えて、ちょっとだけ消えてみたい。もしかしたら半分くらい興味なのかもしれないけれど、消えてしまいたいと思う。


こういう風に思ってしまうのは、どうやら普通ではないらしい。そもそも普通ってなんだ。わたしは物心ついた頃から普通じゃなかったと思うし、友達とも人とも上手に接することができなかったし。いまさら「普通じゃないですよ」と言われても、「はい、そーですか」以上の言葉が出てこない。

病院には行っていない。行かない。怖いから。


別に、助けて欲しいわけじゃない。きっと、助けてあげるよと手を差し出されても、純粋に助けて欲しいと思ってその手を取ることはまずないだろうから。

だから、別にこれはわたしの独り言で、このエッセイを世界のどこかの誰が読んだからと言って、わたしの消えたいがなくなるわけでもないし、わたしの悩みが消えるわけでもない。


ただ、やっぱりわたしは欲張りだから、弱虫だから、求められたらきっと拒めない。優しくされたら甘えてしまうし、嘘でもその言葉を信じてしまうと思う。

もしかしたら少しだけ頭が痛くなくなるかもしれない。もしかしたら少しだけ胸焼けが一瞬消えるかもしれない。もしかしたら少しだけ楽になるかもしれない。


それでも、眠くなって目を閉じると、明日はやってくる。明日、わたしはどう生きよう?少しでも嬉しい、楽しい、消えたくないと思えますように。