ホームゲームでホームとアウェイのチーム両方を応援する勇気
今日、はじめてVリーグの試合を観戦しに行った。バレーボール観戦歴は20年だけれど、一度だけ日本代表女子・日本VS韓国の試合を生で観戦しただけで、ずっとテレビの前で静かに観ていた。
生で試合観戦なんて10年以上行ってないし、なんだかドキドキした。14時試合開始だからその前にランチでも、と思っていたけれど、なぜか緊張して食べられなかった。お腹は空かなかった。
会場はパナソニック・パンサーズのホームであるパナソニック・アリーナ。もちろん会場はチームカラーの青一色で、ファンも応援もパナソニック。
コロナ対策で座席は一つずつ空けなくてはいけないし、消毒も検温も必須。声を出しでの応援はNGだけど、入場時にもらったチカチカ光るバンドとハリセンでバシバシ応援する。
とにかく、とにかく、パナソニックの応援がすごかった。相手は東京を本拠地にするFC東京なのだけど、FC東京側の席にもパナソニックのファンがいて。
「ああ、アウェイってこういうことか」と強く感じた試合だった。
パナソニックのホームでの試合に申し込み、パナソニック側の二階席に座っていたわたしだけれど、実は、特にパナソニックを応援しているというわけではない。
日本代表にも選ばれている清水選手や山内選手、深津選手がいるというだけで、比較的公平な目で試合を観戦している。
だからこそ、ホームゲームでの試合は威圧感がすごかったし、アウェイで戦うチームのアウェイ感が物凄かった。
得点を取っても、いいプレーをしても、顔色一つ変わらない。実況も会場もパナソニック、パナソニック、パナソニック。これが普通なのかもしれない。だけどいつもテレビの前だけで観戦していたわたしには、強烈な印象を与えた。
いいプレーには拍手をしたい。素晴らしいラリーを制したらどちらがホームであれ、必死で繋いだ選手たちを褒め称えたい。
最初は遠慮していたものの、途中からどちらを応援しているかわからないほど、選手たちのプレーに夢中になった。いいプレーには拍手を惜しみなく送った。
きっと、わたしのような応援するチームが決まっていない人は、会場に行ってもどちらかを応援できずに心狭い思いをするかもしれない。だけど、やっぱり生で観戦するメリットはたくさんある。
プレーや声が近くにある。迫力が観客席まで伝わってくる。テレビじゃカメラに抜かれているところしか見えないけれど、生なら誰を観たって構わない。
セッターを見たい、リベロを見たい、ブロッカーを見たい。選手一人だけを目で追っていても、いつ誰がボールを触る準備をしていたか、どんな動きをしていたか、ブロッカーはつられたか、ボールを触る瞬間選手はどんな動きをしていたか。
それが面白い。バレーは6人で強い方が強い。点を決めるだけじゃない。一人ひとりが重要で大切だ。
ホームゲームで両チームを応援するのは勇気がいるけど、わたしは明日も応援しにいく。