~自由気儘な16行~21日目「他人」の「勝手」な「親心」
カフェで執筆をし始めて、ちょうど1年が経つ
僕は、小さな高校生の成長を勝手に見てきた
彼は3ヶ月後、きっと大学受験を向かえるはずだ
「体、壊すなよ」と口パクでつぶやく僕がいる
彼はピカピカの参考書に、定規で線を引いていた
問題を解く手は止まり、答えを見て書き写した
カフェまで教えに来る先生に音読を薦められても
口を開かず目で流す、あの日の彼は〝高校生〟
1年後、彼の手元にボロボロに輝く参考書が1つ
問題を解く手は止まらない、回答も見ていない
隣から聞こえるのはたどたどしい英語の発音
目と指で追い読み返す、この日の彼は〝受験生〟
1年は、人をガラッと変えてしまうものだ
丈が短い制服、おでこのニキビが成長を物語る
彼は3ヶ月後、きっと大学受験を向かえるはずだ
「体、壊すなよ」と小声でつぶやく僕がいる
お借りした画像主
000view様(ID:comafumi)
厚く御礼申し上げます。
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