みやほとのGF6 みゃほんちゅ知ってる人向け

いよいよ終盤戦といった所だろ
相手の手札もある程度把握しているのでつけ入る隙はあるが
こちらの手札が弱いから何とかしてバランスを取らなければ駄目だ
MPを消費する奇跡もない 武具での攻撃はあるが先の防御で確信した
今は防御が薄いと(今MPを減らし体力を増やしたのは俺視点で防御系が少ないのは分かる憶測だけど 分からない人は相手の打ち方とこの前の切り方や過去参照)
ここで攻めねばいつ攻める
数値8で攻撃するも今しがた引いたのだろう
防御数値10で防がれてしまう
ここで相手は両替を使い数値をHP63 MP15 $15にする
これでほぼ確信した
相手の手は防御系が少ないと
早く攻めたいのは山々だが体力+10を使い少しでも数値を伸ばすことにする
相手は数値14でそれは使用者にその防ぎきれなかった分を自身に与える攻撃をする
総合数値は相手の方が上…思考時間もかなり限られている
安直ではあるが数値を13にし防御する
そしてここで切るのは光の奇跡
防御が薄いしさっき光属性の武器が通ったので確実に択を通すならこれしかない
身じろぎせず相手は体で受け止めた
相手のターンも動きはない
これは好機である
相手の防御を削がなくてはいけないので
迷わず数値3闇属性で攻撃すると
相手は数値10て防御するもその防具の効果で熱病になってしまう
そこまでして対応する辺、相手は防御が薄いもしくはすぐに回復する手段があるかだが
相手は治しもしないで悠長に地属性数値4攻撃して来たが当然体で受け止める
一瞬相手の動きが止まった感じが気のせいだろうか?
「っ!」
無防備で受け止めると数値に応じて体に痛みが走る
ハンマーの用な武器で攻撃された為なのか体に打撲の用な鈍い痛みだ
無防備で受ければその武器種に応じ痛みを伴うのか?
それと防御しその数値以下の場合も痛みは合ったが
今の痛みより全然マシだ
「もう体で受けるのはごめんだな」
相手は何度か体で受け止めてるが表情に変化はなかった
これは私だけに適応しているのだろうか?何れにしても分からない
今は集中しなくては
そして相手のターンの終わりに来る追い風
熱病が即座に地獄病へと変異した
これには私も言わなくてはなら無い
「その切り出しといい もしかして手加減でもしているのかな?」
「えぇ…そうかも知れないけれど、ここが分岐点だから」
迷いの無い返事だった。
彼女の言う通りこれは私に取っても分岐点
ここのターンで地獄病を治さないのなら千載一遇の好機
即座に数値14の攻撃力で仕掛ける
相手の出方は数値10で守るも体力4減らし、相手のターンは攻撃8で仕掛けるもこちらも防御8で応戦し無傷
そして相手は地獄病の効果で体力が5減ってしまう
ここは防御が薄いと今までのやり取りで分かっているので引き続き攻撃する
攻撃数値12で相手に向かうも何も構えていない 防御の方法が無くなったのか、無防備のままだ
だが攻撃しようとしたが物理で無抵抗の彼女を斬りつける事が出来ない
斬りつけようと小突いても数値以上の効果は持たないのだから迷ったって仕方無いのに
「……」
結局彼女を小突くような感じで攻撃した
ここに来て偽善とは我ながら反吐が出る
彼女の表情を見ても何も変化は無かった
やはり私にだけ適応されているのだろうか?
何方にせよ趣味が悪いので 痛みを表情に出す訳にもいかない
観戦している上流階級のマリオネットになるつもりも無ければ苦痛を感じ悶える姿は彼等に取って最高の肴になるのだろうから
相手の体力の数値は今の攻撃で
アユ HP16 MP9 $20
タイ HP36 MP6 $10

かなり優位に立てた
未だにデバフの夢が邪魔し手札が分からない状況だがこのまま押し切るしかない
相手のターンは両替しHP40MP5$0にする
そしてターン終わりに地獄病で体力を5減らす
自分のターンも攻撃する手段がなくなった為
夢で何か分からない札を使うも下位のデバフ回復だったので何も起こらず終わった。
相手のターンもMPを5回復しただけで終わる
自分のターンだが機が熟した
ここで武器の属性水の霧鉄砲を使う数値は3である
防御系はかなり薄いはずなのでまず確実に通るはずだ
案の定相手は無防備のまま
迷い等はもう無い撃鉄を起こし引き金を引く
相手はHP3を減らし霧状態になる 霧状態になると相手のステータスが確認出来なくなる
勝利へのレールを敷いた後はそのまま乗るだけ もうほぼ勝ちは揺るがないだろう
相手のターンだがまたもMP10回復させ終わる
地獄病で更に体力を減らし体力は17になった。
「長い闘いだったがこれで終わりだな」
「ええそうね 別れの時間が近づいてきたみたいね」
そう言った彼女の表情は何だか寂しげな表情だった。
死が近づいているにも関わらず何故なんだろうか?
普通は死に対する恐怖から声が震えたりするものだろうが彼女を見れば覚悟を決めた顔?いや違うこの表情以前も何処かで見たような気がするが…
もう少しで思い出せそうだが思い出せない
何かキッカケがあれば思い出せそうではある
後は不可解な事がある
薄々気付いているのだがここまでやって声がかからないのもおかしい
最初に兵士が言った事が本当ならもう認めても良いと思うのだがそんな様子は微塵もない
迎えに来た兵士の表情が暗かったのは恐らく何方か必ず死ぬ筋書きなのだろう
その命を持って人である私が奇跡を行使出来るゴッドフィールドで何をすれば良いのだろうか
今は考えても無駄だろう
この後に起こる事は未来の自分に任せるとする
恐らくこの地で自分は知らぬが散って行った者の為にも手加減は出来ない
「覚悟は決めた!もう迷わない」
そう口に出し決意を固めた
「……ふーん」
相手の表情も見ない
もう終わらせる
自分のターン相手にはこちらのステータスは見えない
万一に備えMPを回復し光の奇跡を放てる用にする
勝利へのカウントダウン開始だ
後は彼女を…討つ
そして相手のターン
数値6のハンマーを火の属性にし数値8で攻撃してくる
手札を補充する一手なのだろうが問題無いはずだ
火属性は自分の手札は防御出来ないので体で受け止める
その瞬間やはり痛みが走った
それも先の攻撃よりも耐え難い
今すぐにでも地に突っ伏し叫びたくなる
例えるなら喉に直接熱湯を注がれている感覚だ
息を止め歯を食いしばり必死に耐える
膝を折り倒れそうになるが瞼の奥にある
弟妹の決意を思い出しなんとか耐えた
痛みの持続は今し方無くなったので一定の時間を超えると消えるのだろう
息を止めている時間が長かったみたいで思考がぐちゃぐちゃになり目の前が霞んで見える
何だか20年分の痛みを一気に味わった感覚だ
これで終わらせよう
「長い闘いだったがこれでチェックメイトだ」
自分のターン数値10の攻撃力の物は夢で数値6に書き換えられたがその次に出した攻撃力+10の物は問題無く適用された
夢で計算が合わなくなったが合計数値は16
相手の数値は17 つまり相手の次のターンHP回復か地獄病を治さない限り負けだ
ただ一つを除いて

相手は防御数値3で守るもHP13を減らし
残りの体力は4になった
「もう終わりだな 最後の言葉になるがお前とは何処かで会った気がする」
「ふふっそうね…私も君と会った様な気がするわ…でもまだ終わりじゃない!」
最初にここで会った時からそうだったが何故会った気がするのかまるで分からない
ともあれほぼ終わりだ
相手は数値13で攻撃を仕掛けてくる
「まだ手はある」
二の矢
「引導を渡してやる!」
ここで攻撃を弾く剣で対応し数値13の攻撃は相手に向かう
「まだ諦めない!」
力強く相手は言うと数値10で防御するが相手はHPを3減らす

だがここで終わりだ
地獄病でHPを5減らすのだから
「……はっ?」
思わず声が出てしまった
想定には入れてはいたがこのタイミングで地獄病が天国病に変異しHP5回復し残りHPは6になった
今の手札入れ替えは2回だから防御は相手は最大で二枚だろう
ここで夢状態の中で攻撃をするのは勝機を逃してしまうかも知れない
全てはこの時の為に霧状態にしMPを回復したのだから行くしかない
それこそここで天国病で常に回復された方がかなりまずい
決断の時
もう賭けるしかない
三の矢 光の奇跡を発動させる
相手の手中に対応手段は無いはずだ
「これで終わらせる!」
全ては弟妹の為に全身全霊で望んだ闘いも幕引き
討っていいのは討たれる覚悟のある者だけだと
でも心が流石に痛い苦しい
「ありがとう…」
このタイミングで渡された最後の言葉
あまり感謝された事の無い私に終わり際に放った彼女の言葉が心のささくれを癒やし涙がこぼれ落ちてしまう
そして彼女は光の奇跡を体で受け止めた
振り返らない
足も止めない
足を止め振り返ったらきっと膝を地に付け後悔してしまうだろうから
ーーーー
まだまだ終わらないからな!!

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