【1】わたしはきっと、わたしを好きになりたい。
毎日仕事へ行く。
朝の満員電車の中、きっとわたしと同じように「なんとなくの憂鬱さ」を抱えて小さく呼吸をしている人々と。
仕事が終わったら帰る。
「今日もなんとか乗り切った」だなんて、満員電車の中そんな雰囲気を纏って。
ただただ、早く家に帰りたくなる。
「帰宅したら、楽しみにしていた録画番組を観よう」
「そろそろ部屋が散らかってきたから、ちょっとだけ掃除しよう」
「なんだか肩が重いし、今日はゆっくり湯船に浸かろう」
そんなことを頭の片隅で考えると、少しだけワクワクしながら