もも

26歳のわたしが、”わたしを諦めずに生きていく”と決めた今日からのおはなし。

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26歳のわたしが、”わたしを諦めずに生きていく”と決めた今日からのおはなし。

最近の記事

【3】わたしの小さな秘密が始まった。

感情の激烈な嵐に見舞われ、必死にもがいていたわたし。 苦しくて、苦しくて。 ひたすらに渦に耐え、涙を流して。 そして気付いたらいつもの如く、嵐はわたしから去ってゆく。 ようやく息ができるようになったわたしに、ひとつ、気になる道の存在が見えた気がした。 その道の先には、自分の人生を自分の手で掴み切った人たちがいる。 …いや、"掴み切った"と断定するのはとても失礼かもしれない。 きっとその人たちはまだ、人生の舵を取っている真っ最中。 ただ、紛れもなく、自分自身でひとつひと

    • 【2】わたしは、わたしの豊かな感情に殺される。

      楽しい、明るい、優しい、嬉しい。 可愛い、素敵、かっこいい。 癒される、幸せ、満たされる。 わたしはなんて、豊かな感情に恵まれているんだろう。 ひとつひとつの小さな感情たちを、いとも簡単に見つけて気付いて、無意識のうちに浴び続けている。 それはきっと、物心がつくよりももっと前から。 わたしがこの世に産み落とされるとき、神様が与えてくれたものなのだと思う。 そしてその神様のお陰で、わたしはたくさんの幸せを享受しながらこの世を生きられる、恵まれた人間だと思う。 わたし

      • 【1】わたしはきっと、わたしを好きになりたい。

        毎日仕事へ行く。 朝の満員電車の中、きっとわたしと同じように「なんとなくの憂鬱さ」を抱えて小さく呼吸をしている人々と。 仕事が終わったら帰る。 「今日もなんとか乗り切った」だなんて、満員電車の中そんな雰囲気を纏って。 ただただ、早く家に帰りたくなる。 「帰宅したら、楽しみにしていた録画番組を観よう」 「そろそろ部屋が散らかってきたから、ちょっとだけ掃除しよう」 「なんだか肩が重いし、今日はゆっくり湯船に浸かろう」 そんなことを頭の片隅で考えると、少しだけワクワクしながら

        • 【0】わたしは今日、世界を変えることにした。

          2024年7月10日。天気は晴れ。 今日というこの日に、わたしは何の思い入れもない。 広い空の下 無数の星に囲まれて、たくさんの人々が生きているその中に、なんの変哲もない26歳のわたしが息をしている。 ”わたしは今日、世界を変えることにした。” それはこの世の中を変えたいだとか、人々に激震を与えるような何かをしたいだとか、そんなたいそうなものではなくて。 むしろ真逆な、この世界に存在しているとてもちっぽけな わたし という人生の世界を、ほんの少しだけ変えてみようと思

        【3】わたしの小さな秘密が始まった。