雑文 #218 新世界秩序
アメリカ大統領選とか政権が変わるってどういうことなんだ？と思ったりする。
おかしいよね。テレビみたいな、ざっくり言うと最も低俗なものでさえ、まるで「トランプ氏がまた大統領になることを回避すべき」みたいな前提で喋ってるように聞こえる。
なのに、トランプ氏はアメリカ人の少なくとも半分に人気だし、ってことは絶大な人気なんだよね。
単純に投票数で決めればいいんじゃないか？なぜ選挙人制度なんだろう？
とか外の国の一般国民が少ない知恵で考えたりする。
強い・強い・強い、ってイメージが、アメリカ人の半分くらいの人々が好きなのかもしれないけれど、ずうっと強い・強い・強いで生きてきた人には、他人の気持ちが理解できないんじゃないか。
ことさらに自分が強いとか、あるいは弱いとか、主張するのは好きじゃない。
しかも、完全無欠な強さも完全無欠な弱さも存在しないと思う。
人間ってもっとどこかちぐはぐだと思う。
そこに目をつむって、嘘を言うのは間違っていると思う。
また、あからさまな嘘じゃないけど紙を見て、誰かの借りてきた言葉でひたすらそれを読むだけな人も、いただけない。
感情が入ってないことって、わりと多くの人が気づくと思う。
俯瞰っていう言葉がある。
大人びていて、大人びすぎて、あんまり好きじゃないけど実はそれは必要なことなんだと思う。
空から地上を見る。
世界地図から日本を見る。
日本から自分の住んでいる地域を見る。
あるいは宇宙から地球を見る。
何でも許される世界から、秩序を考える。
それからだ。
国と国、人と人、人と動物、私とあなたの関係を考えるのは。
それはたった一言「思いやり」という言葉で集約できるんだと思っている。
いろんな立場の人や物事を想像できること、それがまずいちばん大事なことなんだと思うのだ。