雑文 #289 冬眠
近頃、よく夢をみる。
夢は、良い夢とも悪い夢とも言えない。昔の家や行ったことのある場所が舞台になっていたり、ありそうでない場所だったり。
知らない海外のこともあるし、水の中にいることもある。
夢の中でのみ知ってる懐かしい場所だってある。
私はまず、その舞台設定に、目覚めてしばし呆然としてしまう。その世界からなかなか頭が離れない。
あとはやはり、登場人物だ。なんでそんな人が出てくるの!って場合もある。気にも留めてない芸能人とか。卒業してから思い出したこともないような同級生とか。
深く関わったことのある人が出てくると、目覚めてしばし呆然とする。うれしいよりかなしくなることが多い。
この頃、起床すべき時間の1〜2時間前になぜか一度目が覚めてしまう。それからまた眠れるんだけど、それが浅い眠りなので夢をよくみるというか、覚えているのかもしれない。
人に語るような夢ではないし、とっちらかっていたり断片的な記憶だったりして、説明できないものが多い。
近頃睡眠時間も、多め。
起きている間もわりにボーッとしている。
夢の中に生きているような錯覚をする。
寒くなってきて、動物的に、冬眠的になってきているのだろうか。
でもとにかくかなしい夢はみたくない。
けど楽しい夢なんてほとんど全然みない。
過去の楽しかったことだって、今となっては切なくなるだけ。
思い出が心を温めたり、未来を思って微笑んだり、できるときがくるのだろうか。
そんな日を待つばかり。
冬は始まったばかり。