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雑文 #252 渋谷にて
昨日は朝身軽な格好で(化粧も髪型も手抜き)会社に行ったら夜ライブがあることに気づいた。
終業してすぐに行っても間に合わないけど、3人のミュージシャンが出演するライブだから、何とかなるかも。お目当ての小山田壮平さんは観られるかも。
会社を出て自転車をキコキコ漕いで、一旦家に寄って邪魔な荷物を置き、ファミチキをはぐはぐしてまたチャリで駅へ向かう。
ゴーゴー渋谷。てか渋谷。いつぶりなんだ?けっこう街は混んでた。
急いでも、着いたのは19時過ぎ。ライブ始まったの18時。入り口で「お目当てのアーティストは?」と訊かれて「小山田さん」と答えると「小山田さん、もうすぐですよ」と言われる。
間に合った。でも渋谷WWWXスタンディングの後ろの方。真ん中で、人の谷間で、かろうじて姿が見えるかなぐらい。
「Sunrise & Sunset」から始まる。ギター弾き語り。なんだかくらくらする。狭めのライブハウスで、決してぎゅうぎゅうではないが、そこそこ人が入っていてみんなが立って音楽を聴いている感じが、久しぶりすぎて黙って立ってられない。空気が薄い。なぜか私の周りに人がまるでいなかったので、曲に合わせてゆらゆらすることでかろうじて立っていられた。
「1984」の最後のコーラスには痺れた。優しめの「ベンガルトラとウイスキー」。「投げKISSをあげるよ」では涙が…
古舘祐太郎さんの主催のイベントだった。だから久しぶりに彼のソロが聴けるんだと思っていたら、小山田壮平がトリだった。考えてみればタイムアップ。私は次のアーティストを待っていたのに、アンコールで終わってしまった。20時ジャスト。そりゃそうなんだよな。考えてなかった私のバカ。でも帰りにひもじくて食いっぱぐれないように、ファミチキ食べといたのはサバイバーだった。
渋谷の街には20時で帰りたくない若者がいっぱい。たまに見かける私と似た年恰好のビジネスマンは足早に。
私も副都心線で家へまっしぐら。21時には部屋でビール缶をぷしゅ。
なんか、やっぱり変だよね。もちろん変だよね。6月に東京で2日間くるりのライブがあるなんて、未だに信じられない。実感が持てない。私はもっとくらくらしてしまうのではないかしら。