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雑文 #283 笑えない

秋の空やコスモスが風に揺れるのを見ないままに冬みたいになっていくのだなあ。

空気が美味くて清々しくかつ深く、色が濃くて静かで淋しい秋を感じないまま寒くなってきている。

首の後ろがゾクゾクする。自律神経やられているのかな。

すこぶる調子悪い。

何もかもイヤんなる。

何もまったくやる気がない。

色づく樹々や草花の静かな揺れを見たら、そんな野山に行けたら、少しは気持ちがゆったりしそうなものなのに。

いまの私は、気持ちが小さくなりながら、何かに不安になり、何ごともできてない。

ボーっとしてて、たいがい眠い。

体の調子もイマイチだ。

休みの日でも、出勤の日でも、同様に憂鬱だ。めんどくさいんだ何もかも。

数ヶ月前から(いやもう一年近くにもなるか?)、私は笑わなくなった。

滅多に笑わない自分に気づいて落ち込んじゃう。

笑えない自分を知っているから、自分の姿を写真に撮ることも極度に減った。

話してて、愛想笑いや無理な笑いは時たまするけれど。こんなに心が笑えないのはいつからなのかな。

笑えない、は私の心のバロメーター。

正直心から楽しいことがないのだ。夢中になれることがないのだ。

かつて私は夢中だった。とても夢中だった。夢中の対価として幸せがあった。

それがほとんどなくなってしまった。

コのつく感染症世界のせいなのだろうか。それとも自分の内側のせい?

こんな感じ、何度もあった。自然に気持ちが浮かんでくるのを待つしか、これまでの方法はなかった。

いずれ浮かぶんだろうか。その前に本格的にダメになってしまえばどうしたらいいのか?

ひとり暮らしで、休みの日も出社の日もぐったり。

僕の身体は余りにも小さすぎて 陸上で暮らすには困難だ

尼崎の魚のように、えら呼吸、そのうちできるようになるのかな。

そして従来の陸上の暮らしに戻り、そのうち笑顔は戻ってくるのだろうか。

僕の心はすっかり縮んじまって 肝心の言葉さえ出てこない

苦しい。


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