雑文 #295 こちら側・あちら側
私の心の中に、あちら側とこちら側というものがある。
私はいま、こちら側にいる。
あちら側のほうが、正直言って、楽しい世界だ。
あちら側に行きたい。
でも行ったら行ったでまた問題がある。
こちら側は、総じて苦しい。
ほとんどの期間こちら側にいた今年も、総じて苦しかったが、あちら側に行ったとしてどうなんだろう。
そもそも行けるんだろうか。
どうやったら行けるんだろうか。私はいまだにわからない。
ふとしたときに、気づいたらそこにいるのだ。
こちら側は、静かで、哀しくて、心の傷が小さく疼いて、無口で表情もなく、感情も乏しい。アイディアも浮かばず、頭が冴えない。
あちら側は、その正反対。生きている。
もちろん、こちらとあちらの過渡期というものもかあるが、その期間は短く儚い。
過渡期は楽だ。私も周囲の人も。私が安定して見えるから。
だけど私の感情的には、あちら側に、行きたい。
いろんな弊害があろうとも、こちら側のともう向き合っていられないのだ。こりごりなのだ。
暗い日記が多かった気がする一年。
読んでる方いらしたとして、気を塞がせてしまったらごめんなさい。
騒がしい年の瀬もようやく終わり、お正月が来たら…
静かに、落ち着いて、こちら側から抜け出すために、何ができるんだろうな。