雑文 #288 11月の色々
師走になった。
11月は駆け抜けた。というか、今年一年が駆け抜けている。
少しずつ、イベントがぽこぽこ開催され、11月初旬にはふたつのライブに行ったりし、後半には姪と秩父に一泊二日の旅行などした。
さらに渋谷パルコにて、くるり結成25周年を記念したポップアップショップ「くるりの25回転」が始まり初日から駆け込む。
くるり繋がりの友人が、限定サイン入りのグッズが欲しいからとパルコ開店前から並び、ポップアップショップに向かった。デパート(ファッションビル?)に開店前から並ぶなんて初めてのことだ。
もちろん私もつられてそのサイン入りグッズを買ってしまう。狭いポップアップショップ内はすごい熱気で私は限定品を手にしたまま、しばしぼうっと立ち尽くしてしまう。
ふと目覚めて、色々なグッズを手にして買い込んだ。買いすぎたかもしれないけど、この頃ずっと買い物嫌いで大したものを買っていないから、いいのだ。
ショップの熱気にどっと疲れて、お昼頃パルコB1の居酒屋に行く。
「くるりの25回転」期間中くるりの曲にちなんだ飲み物が提供されているのだ。
くるりの歌詞には飲み物や食べ物がよく出てくる。
枝豆ビール冷奴でお祝いしよう♪ 「(It's Only) R'n R Workshop!」
「ばらの花」カクテル。
などなど。
酔いは早めに回り、私はふわふわしていて、店内のBGMはひたすらくるりで、ああなんて幸せ空間なんだろうと思った。
くるり好きの友人と会うのも全くとても久しぶりで、いっぱい話して、時間は瞬く間に過ぎた。
なんかこう…夢心地だったのだ。
その後またポップアップショップに寄ると、もうさほど混んではいなくて、展示品をじっくり観てみる。
くるりの最新アルバム『天才の愛』のジャケットの原画があった。
発表されたときすぐに「坂口さんのだ!」とわかった坂口恭平さんの作品である。しばし見入る。優しい絵である。一見写真のようだが、近づけば近づくほど優しさが溢れてくるパステル画だと私は思う。
イベントがぽこぽこあって、私はまるで元気みたいだ。
だけど実は違う。何もかもめんどくさいと思う私もちゃんといるのだ。モノクロでものを見てる私がいる。
くるりの「ワンダーフォーゲル」のMVの撮影現場にて写真を撮ってみた。再現。
こういうアホなことして大笑いしたりして、軽やかに苦手な師走を駆け抜けたい。