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雑文 #102
10月になりました。
秋は大好きなんだけど、東京の天気がぐずぐずしてして、あぁ秋田はいまごろ美しい秋を深めているんだろうなあと思うと胸がきゅんとする。
これを「郷愁」というのだろうか。
もしくは「サウダージ」というのだろうか。
家族的経営の会社で雑務をしていて、しばらくの間は東京の妹宅の居候である。
大きめのダンボール一箱の洋服を宅急便で送って、それと京都音博で持っていた小さなキャリーケースぶんの荷物だけで暮らす。
小さな個室で寝かせてもらっているこういう日々は、懐かしい感じがした。
よく考えたらそれは、学生のとき海外でホームステイしていた頃の感覚であった。
東京で刺激的でしょう、楽しいでしょう、とか言われても、ほとんど仕事と家事(育児手伝い)しかしておらず、普通に生活しているので、正直「うん」と言えない。
行く気になればいろんなライブやイベントがあるし美術展にも行きたいし中古CDとか漁りたい。美味しいお店も行きたいし、久々の友と会いたいし飲みにも行きたいけれど、普通に、そんなことばかりして遊んでられないのである。
って、ぶらぶら遊んでるように見られてるんじゃないかなあと被害妄想みたいに思う私の言い訳です…。
私は定住型人間ではないのかもしれないとか思う。
ひとには農耕民的な血を持つひとと、遊牧民的な血を持つひとがいるとしたら、留学時のことを懐かしく思い出したり、旅が大好きな私は遊牧型なのかなぁ
…って、「遊牧」に「遊」って字入ってるじゃん!
遊んでたい…んじゃん……。
東京のスピードは目まぐるしく日々が過ぎていきます。