雑文 #211 秋ですね
9月は私の味方だったようだ。
夏の調子の悪さはなんだったのか。9月に入るとすっきり。なんなんだ。
コロナ性引きこもりが終わり、都内のいろんな場所に赴いたからか。つらい日帰り出張がほとんどなかったからか。販売以外の仕事(撮影やHPや広告を作ることなど)が多かったからか。販売の現場も自由度の高い好きなお店が主だったからか。涼しくなったからか。秋が好きだからか。誕生日のある月だからか。ひとつ年を取って開き直ったのか。コロナ禍に慣れたのか。脳内物質のバランスか。くるりの京都音博がたとえオンラインでもあったからか。その全部か。
いつのまにか、10月。午前11時ぐらいの、秋の日差しが柔らかく、この空気が最高に好きだと感じる。金木犀の香り。微かな風。東京の地べたにはほとんどコスモスが植えられていなくて、残念。秋田のことを思う。こんな日には、私はお弁当を持って千秋公園に行っていただろう。木々の色が濃くなるほど、寂しさは増す。美しさも増し、空気はどんどん澄んでいく。
いまは穏やかな心持ちでも、12月頃にはきっとまた気分が下降する。毎年そうだ。
私はもしかしたらこうなのかもしれない。
6~8月→不調
9~11月→好調
12~2月→やや不調
3~5月→やや好調
「不調」や「やや不調」のところを、音楽ライブを聴きに行くことや旅に出ることで、これまで何とかしていたのかもしれない。
今夜は小山田壮平くんのライブ配信だった。
オンラインライブのチケットを買ってパソコンで観たが、福岡のライブハウスには100人のお客さんが入っていた。
心底羨ましかった。
羨ましく、素敵で熱のこもったライブを、家でひとりお酒を飲みながら観ていたら、配信のチャット欄がみんなそんな感じだった。
普段はライブで隣の知らない人と話したりしないけど、同じように音楽を愛するどこかの誰かと、素晴らしいけど物足りない現状をシェアできたのは、うれしかった。
私はどんどん書き込んだ。
京都音博の配信のときは、書き込む余裕なんてなかったけど(笑)
私のコメントに反応してくれたり、おもしろいコメントを見て笑ったり、それにツッコむ人がいたり。
久しぶりに「わいわいした」感じがした。
芸術の秋なのだから、本来ならどんどんライブが増えるんだよね。
フェスも終わり、本気のワンマンライブが増える時期だ。
元気になるイベントは少ないけど、こないだ約半年ぶりに友達と夜ごはんを食べに行った。余計な説明や飾りのない言葉で話せる大事な友達だ。
こうしてできる限りのことをしていこうと思う。
また不調に戻らないように、戻っても修正できるように、小さな楽しみを見つけていくのだ。