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雑文 #284 五里霧中
10月が終わりそう。寒いですね。
言葉がうまく出てこなくなって、しばらく経った。頭に血が巡っていないのだろうか。
おもしろげなことぽんぽん、言えるときもあるのだけれど、そういうことはめっきりなくなった。
ひらめきがない。
口が重いときも、文章なら書けたはずなのに、文でも言葉が出てこない。
何かのきっかけでこの霧が晴れないものか。
ある日、私のことを少し他人に話してみた。そうしたらいくぶんすっきりした。「それは普通のことですよ」と言われてえらく安心した。
そうか、話せば良くなるのかもなと思い意識しておしゃべりしようと試みた。ぺらぺら、ぺちゃくちゃ。何とか思いつくまましゃべってみる。どうでもいいことしゃべってるな、という自分で自分へのツッコミが入る。しらける。いいのにね、どうでもいいことしゃべっても。
泣きも笑いも怒りもしないし、自分の気持ちが見えない。これまで言葉にすることで解消できてた部分が、わからなくてもやっとする。
見つからない言葉。見つからない気持ち。
文字通り、五里霧中だ。
気づきたい、自分の気持ちに。