雑文 #100
10回めの京都音楽博覧会のメインの演奏が悪天候で流れた。
いつもトリのくるりはウィーンからオーケストラを呼んで、いつもより長い演奏を予定していたから、夕方5時前にはお開きになってしまったのだった。
京都は前日は雨降らず、音博翌日もぱらぱらで、なぜよりによってこの日に…と思う。
スタンディングエリアで大雨に打たれて立っていた私は、すでにずっと疲れ果てていたが、これからくるりの演奏があるという気持ちだけで立っていられた。
ふと気づくと岸田さんと佐藤さんがステージ端っこに立っていて、残念ながら…という雰囲気になったとき、それはもうショックだった。
「えー⁉︎」という声はちらほら聞こえたが、ブーイングには決してならなかった。
くるりがいちばん悔しいだろうから。
あのときのふたりの無念の表情が脳裏に焼きついて離れない。
申し訳ない、と言われても、天候のせいだし、危機感持ってしっかりやってくれないと後々の運営にも響くし、ずっとずっと続いてほしいフェスだから、他とは違う日本一の素敵な音楽フェスだと私は思っているから、中止はそれは「仕方ない」といか言いようがない。
ずぶ濡れの年齢出身地まちまちの男女8人が、飲み始めるにはだいぶ早い時間帯に居酒屋でやけ酒気味の打ち上げをしていたら、くるりが緊急生ライブの配信をするという情報が入り(いち早くキャッチしたのは私でした 笑)、一時騒然としながらもみんなでスマホにかじりつき、泣いたり笑ったり歌ったり。一曲終わるごとに手を上げて拍手。
悲しい涙から、ああ好きだなぁ、こういうふうにさっと対応してくれるくるりが好きだしくるりの音楽が好きだなぁ、という感涙に変わっていったのでした。
翌日は私の誕生日でした。
誕生日だからといっていろんなひとにいろんなものをいただきました。
ありがとう。なんかくるりにもありがとうです。
この日はまた年齢出身地まちまちの男女4人でくるり×阪急電鉄コラボのスタンプラリーを廻りました。
さすがに前日のショックでみんなメロウな雰囲気でしたが、ひとりで京都観光するよりは良かったです。私まだ凹んでいますから。
そしていまは新幹線に乗っています。
台風に怯えすぎて、午後京都を発つつもりが朝にしました。
NOW AND 弦、来られなかった関西の仲間のぶんも楽しみます。
観光ひとつもできなかったけど、京都とくるり、ほんまにほんまに大好きや。
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