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雑文 #183 ドタキャン
昨日、ついに日帰り出張をドタキャンしてしまった。
眠れない日が続いたのだ。
朝4時半に起きてしまったとき、ああもう出張無理だと思った。それでもまた寝ようとがんばったけれど、あんな目覚めかたをして再度眠れるわけがないんだ。経験でわかってる。
朝早く起きなきゃいけないのがプレッシャーになったのか、2時間ちょいの睡眠でぱちんと起きてしまい、そこからもし夜9時過ぎ家に帰るまで、暑い中歩いて電車に2時間乗って、鬱陶しいマスクして元気なふりして立ちっばなしで取引先の人に愛想ふりまいて……無理無理。朝一「本当にごめんなさい、体調悪くて行けません」と電話した。
体調の悪さについて、うちの会社の人もだいたいわかってはいると思うんだけど細部はわからない。
それをいちいち説明するのも「主張しすぎ」と言われそうだし第一めんどくさい。
「出張を引き受けたのが間違っていたんです。ごめんなさい」と私は言った。
持ちかけられたところで、本音を言うと、「それはいまの体調できついな」と感じてた。
でもいつもすぐに体調体調と言っているのも逃げてる感じかなぁと思って、他の理由で避けようとして、週3を週2にしてもらった。
それでもきついと心底では思っていたのだが、渋々承諾した。3→1では使えなすぎるので、3→2に妥協したのだ。
そしたら激しく身体を崩して、3→0になっちゃった。
当初の予定の1のまましていたら、行けてたかもしれないのにね。
出張ドタキャンしたのは初めてだ。
昨日は一日中寝てた(眠れはしないけど、布団に横たわっていた)
最悪の悪な気分だった。
今日は弟と会った。会うというより同じ空間に居合わせたという感じ。
思えば久しぶりだった。
今年初めて顔を見たかも。
私が調子悪いのを知っていて、気を遣っていたかもしれない。
とくに話さなかった。いや、話したけどとくに大したことは話さなかった。
無言の時間も流れた。
弟がどうかは知らないが、無言の時間を含め私はずいぶん安心な気持ちになっていた。
そばにいるだけで、安心するなんて。
何の励ましの言葉もなかったが、昨日や一昨日のように私は無差別にあらゆることにイライラすることもなく、比較的穏やかな気持ちでいることができたのだった。
ごめんと言いだせば際限なくごめんになってしまう。だから私はやたらめったらごめんと言うこと、思うことをやめた。
そのぶん「ありがとう」を言うべきなんだけど、これがなかなか、家族に対してはむずかしい。
家族たちごめんねありがとう。