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雑文 #116

すっかり暖かく、東京よりさらにうららかな埼玉県某市へいちご狩りに行ってきた。
いちご狩りは初体験だが、とにかくたわわに実った苺たちがファンシーでキュートでメルヘンチックなのと、本気で美味しいのと、食べ放題30分で驚くほどいっぱい食べられるのと子どもが喜ぶのとでオススメです。

姪(来月3歳)はもしかしたらマニア体質受け継いでいるのかとにかくハイテンションで他の子たちより明らかに夢中に苺を摘み食べまくっていた。ちょっと食べすぎ。(私もね)


じつは、ここんところ、気分が優れず特にひとりの時間になると底なし沼に落ちていっていた。
私は季節の変わり目が苦手だ。

そんなとき散歩をすると心がふわっと軽くなる。
近ごろは、風の流れによっては沈丁花の香りが鼻腔を撫でて「春だなあ」を一瞬で思い出させる。
梅も桃も咲きっぷりがなかなか百花繚乱直前の感じで奥ゆかしくて、ミモザの黄色はまぶしい。春だ。

落ち込み気味の原因が突き止められず、なんだかもやもやしている。
それは、妹一家が着実に「家族らしさ」を手にして進んでいっているのを目の当たりにして自己嫌悪を覚えちゃうからなのかもしれないし、引っ越した先がずーっと昔に大好きだった人の住んでいた街と偶然同じだからいろいろ思い出すのかもしれないし、あるいは単に秋田の愛猫が恋しいのかもしれない。

でも驚いたのは、ここ数年こんな感じの秋田⇄東京行ったり来たりの生活をしていて初めて「ああそろそろ秋田帰りたい」と思っている自分に気づいたことだ。
二月の秋田は過酷中の過酷で大きらいなはずなのにさ。

だがまあとにかく、村上春樹の新刊長編小説(長編というのがミソだ)を読むことができる幸せでいまは生きていける。
さわり100頁くらいを読んだがかなり好み系統の話でありそうだった。「1Q84」の二の舞いになりそうもなくていまのところ安堵している。(「1Q84」は個人的に村上作品中最大の駄作だと思っております…あくまでも私見です)

あとは…今夜寝て起きたら待ちに待ったくるりの今年一発目のライブの日だ。楽しみすぎてすでにキョドッています。

胸をいっぱいにしてくれるものがダブルで襲ってきている、そんな状況、やっぱり幸せと言えるのだろうかなぁ私は。
いわゆる普通の多くの人々の幸せの図とは違っていようとも。


#日記 #雑文

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