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雑文 #4
ひとから見た自分というのはなかなかわからないものだけれど、私はきっとどちらかというとのんびりしたペースに見えるのだろう。
外を歩いていて道を訊かれたり声をかけられることが多いのは、親切そうに見えるとかいうよりまず先に、急いでいないように見えるからなんだと思う。
けれども私はけっこう焦っていたりする。一度、走っていて声をかけられたことがあった…相手もきっと切羽詰まっていたのだろうが。
自分の中では、自分はわりかしせっかちだと思う。家族が極度にせっかちなひとが多いためのんびり屋の烙印を押されているが、私も他人と暮らしてみたりして、自分はせっかちなんだと気づいた…相手が極度ののんびり屋だったのかもしれないが。
でもでも、好きじゃないことをしているときの、無駄な時間の過ぎるのにイライラすること。好きでもきらいでもないことをしているときも、なるべく速い時間でどうにかこれをでかせないものか(※でかす=秋田弁で、終わらせる、完成されるの意)と妙に余裕がない。好きなことをしてる時間は惜しくない。まぁ基本だいたい皆そうなんだろうけど、例えばパソコンやスマホの動作が遅いときとか、電話で待たされてるときとか、お湯が沸騰するのを待っているときとか、必ず「ながら」で他のことを2重3重でこなそうとしてしまう。そんなに時間がないわけでもあるまいに。こうして文章を書くのは好きだからいいけど、液晶画面を見ていることそのものはきらいなので、めっちゃ急ぐ。でもブラインドタッチできない自分にイライラ。調べものしてるときとかは、1秒でも速く済ましたい。
だけど知りたい。調べたいし、こなしたい。こなさねば。なるべくいい環境を作りたい。楽しみたい。珈琲は美味しく淹れたい。(珈琲は丁寧に時間をかけて心を込めなければ美味しくはならないというのが持論)
欲張りなんだ。そう気づいた。
言うならば、時間貧乏性。急ぐ必要もないのに(そりゃ時にはあるが)、なるべく効率よく最大限のことをしたい・情報を仕入れたいという、そのためになぜかいつも焦っているという、欲張りな私。
きっとひとからは「ボーっとしてる」と思われてる時間、私の頭の中はかなりわちゃわちゃしてる。次に何やるか考えてたり、何かを深く観察してたり、その辺にあるものとぜんぜん違うこと考えてたり、妄想してたり、何かを組み立てていたり。友達と話していて「よく気づくね(よく見てるね)」と言われるのは、注意深い性格からではなく、何かおもしろいことがないかとたえず周りを見回したい強欲さから来るのだと思う。うん、これほんと最近になって気づいた。
そんなことがけっこう疲れるようになってきたので、のんびりしたい、真の意味でボーっとする時間を作りたいと思ったのです。新年の抱負。でも欲を捨てるのはむずかしいよね。