雑文 #270 夏の東京
数日前、入道雲もくもくのかんかん照りの日があり、急に「夏、到来」と思った。
暑い。
今日は、たくさん電車に乗ってたくさん歩いた(仕事で)。たくさん汗をかいた。マスクは苦しかった。
夏は毎年容赦なくやってくる。晴れやかに。
乗り換えの新宿で飛び出す猫を見た。新宿の街にはそこそこ人がいて、人々は上を見上げていて、まるで非常時じゃないみたいだなと思った。
猫は三毛猫でかわいかった。
昨日、「もういい加減発表してくれないかな…」と業を煮やしてツイッターでつぶやいた。「くるりの音博もやもや」と。
毎年いちばん楽しみにしているくるり主催の京都音楽博覧会、例年なら9月中~下旬に開催なのだが、その辺の日程を私は意識して埋めないようにしていた。
「この段になっていきなり京都の梅小路公園で開催!とはならないよな…」と思いつつ。なんか素敵な代案でライブに行けるのではないかと、ファンは一縷の望みを捨てないものだ。
昨日のつぶやきで、今日の発表だったから驚いてしまった。
そして結果は「オンライン開催(10月2日に)(詳細は後日発表)」
仕方ない。そうだろうと思う。でもやっぱりちょっとがっかりした。素直に「音博オンライン開催うれしい!」とつぶやいてる人っていい人だなと思った。開催はもちろん喜ばしいけれど。
でも私は本当に、本当に、生のライブが観たいのだ。
くるりや裏方さん方の決断も苦しかっただろうに、「もやもや」とつぶやいてしまったことは悔いた。すみません。
やっぱり常時ではないのだ。あんなにいっぱい汗もかくはずだ。
このところずっと、突然何事かもわからずに不安になることがある。そのときの気持ちが苦しい。
忙しくしている最中より、くつろいでいる時間にそのことが多い。ひとりでいるときもだけど、誰かといてもそうなる。
夏が到来したけど、治らない。
早くも私は秋を待っている。
オリンピックも始まる前に。