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雑文 #262 捨てる・捨てない
家が狭い。
よく考えたら、洋服など消耗品。何か買ったら、何か捨てなきゃならぬ。
なのに捨ててない。部屋は膨らまない。結果モノでごちゃごちゃになる。
私は捨てるのが苦手だ。
今日は、洋服を七着捨てた。まだまだ捨てるべきものはある。わかっていながら七着がやっとだった。
それを着ていたときの思い出まで捨てちゃうみたいでいやなのだ。もちろん単純に「もったいない」というのもあるけれど、古くなったものや、体型が変わって着られなくなったものまでずっと持っていても仕方ない。
モノは、捨ててしまってからは、もうほとんど思い出すことはない。それを所有していたことそのものを忘れてしまう。ではその洋服をまとっていたときの思い出は?まったく思い出せなくなる?…そんなことはないだろう。その洋服を見て→思い出す、という一連の反応はなくなったとしても、思い出は、大切なものなら失わない。
だいたい、その服に付いている思い出も、そんなにいいものばかりじゃないのだ。なのに捨てない。ミニマリストになりたいとは思わないが、マキシマリストにもなりたくない。
なのになぜ捨てない?
私は過去を懐かしんでいることが多い。そういう人間が、捨てられないのかな。
実に今更なんだけど、ふと気づいた。Tシャツが延々と増え続けている。大して着ないTシャツが。くるりのグッズを買い続けているせいだ。しかも最近は、ミュージシャンが活動を抑止させられがちなので応援したくてことさらに買っている。とにかく出るもの全部買うことにしていた。これではどんどん増える。これはどこかで止めなければ。捨てるわけにもいかない。どうしよう。Tシャツ毎日着たいけど、カジュアルすぎて着られない日も多い。
私のクローゼット、ミニマリストが見たら卒倒するだろう。3年半ほど前に引っ越したとき、心苦しいほど捨てたはずなのにな。黙っていても空間は増えないよね。
広いところに引っ越すか、もっと大量に捨てるか、くるりのグッズを買うのをやめないと、もうそろそろパンクする。というかパンクしている。