見出し画像

雑文 #106

人は誤解と誤解を合わせて生きている、と近頃思う。

きっかけは、少し前にこちらの雑文シリーズにも書いたが、私の状況を親友がどうやらすごく誤解していると気づいたこと。

輪をかけるようにそのすぐ後、高校の頃仲良くしていた女友達がずいっぶん久しぶりにFacebookで私を見つけてメッセージをくれたことにより、ネット上で何度か会話のやり取りができたのだが、それは心からうれしいことだったにせよ、だんだんと彼女が私を想像で美化して見ているように思えておもはゆくなってきたのだ。

秋田で店をやっている、と言えば、字数の限られているやり取りでは単純に「自分のお店が持てて、好きなことをやっているのね」と思うらしい。
以前もお客さんのおばさんが、勝手に店を「親にお金を出してもらって趣味のようにやっている」と決めつけたみたいで、けっこうムカついた。
そのムカつきも複雑で、「自分の力でやってるんだよ!」ってものではなく「数年前に義弟が起こした会社の手伝いをやっています、一介の雇われ人です」というもので…でも呑み込んで、何も説明せずにただ「アクセサリー買ってくれないかな〜」と思いつつニコニコしていた。

だっていちいち説明しないよね…

雇われにもまた社員がある程度いる中規模大規模企業のそれとは違う事情があって、私は東京(に本社がある。社員はきょうだいたちと他1名)で人手が足りなくなれば妹の家に行って、そこでできることなんでもやる。
力仕事と車の運転以外は、無理ない程度にやる。家事育児も、とにかく空いている人ができることをやる。
そういうフレシキブルさなので、代わりに好きなときにライブに行けるのだけれど、給料は…
親と同居しているというのもある。会社が育っている最中だから贅沢は誰もしてない。

けど、「たまに東京行って長く滞在して、刺激あって楽しいでしょう」みたいなことを言う人もいる。悪気もなく。
言っとくけど私は滞在中のほとんどの日を、妹宅と会社(歩いて10分)とスーパー・コンビニぐらいの近所スタイルで過ごしている。
遠くに出かけるのはライブと、たまに友人と居酒屋など、あとは姪っ子連れてのお出掛けである。全然優雅でない。

ちなみに秋田の店は閑古鳥で、私は秘かに(?)チラシやパンフレット作成、写真撮影やパソコン上での作業、などをやっている時間がほとんどだ。
特にここのところ3ヶ月のうちひと月くらいは東京にいて秋田店を開けているから、信用がないらしく誰も来なくなった。
いま現在誰も来ない記録を更新していて、一日中一人で誰とも話さないのは、作業が捗るし短期的には悪くはないけど続くとさすがに寂しい。

営業努力に欠けると言われればなすすべもないが、営業、この私、こんな私の性格で、難しいっすよ…
ちまちまなんか作ってるほうが性に合ってる。

でもまた他の人は、自分の趣味の雑貨を好きに集めていると思い込んでいた。
思わず「これは仕事ですよ」と言ってしまった。(わりと親しい仲の人なので)
決して店の商品がきらいじゃない、かわいいと思う、おしゃれだと思うものがいろいろある。
でもそれらは私が選んだわけじゃない…

誤解について書き始めたら枚挙にいとまがない。

先に書いたずいっぶん久しぶりに会話した友達が「いいなあ、自分の人生を達成していて。私なんて一生雇われの身だよ」と決めつけてきたので、思わず
「はぁっ?どこが?」と(相手に悪気がないのに)煮えたぎり、この大いなる誤解を解かなければと思って
「私も雇われだよ〜バイトだし(笑)」と書いたら返事が来なくなった。

情けない話です。

つまんない長い文章ってほとんど誰も読まないんだよね知ってる。

この雑文で誤解を解こうとしても、実生活関わってる人たちには伝わっていないから、これはただのやるせない独白です。
ストレス発散です。

あ、あと、私は去年の末に東京に移住し本格的にあちらの仕事を手伝おうと決め、家族にも了承してもらったんですが(両親は微妙そうだったが)、夏に体調を壊し完全に自信喪失したことで中止となったことが、大変無念で悔しく大泣きしたほどです。
そんな気持ちを抱えて生きてますが(去年はショックでここにも書けなかったと思う)、「やっぱり実家がいい?(ニヤリ)」みたいなことを言う人もいるのでまた誤解です。
でもいちいち体調良くない、体強くないって言い振り回りたくないではありませんか。

それと「持病が完治した」と友達には思われてるかもしれないなあ…また誤解。

ぜーんぶ誤解、な気がてきた。
でも私も他人に対して相応の誤解をしているのかもな、と思って自らを収めるのです。



いいなと思ったら応援しよう!